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今週のお題は「福岡市の小中学校の給食“黙食“解除」

お題って何の? そうです!無形民俗文化財・博多にわかです。
いつもの先生、博多にわか振興会相談役の、志岐らん梅さんが指南してくださいます。
今週は、志岐さんとのおつきあいがもう3年を超えたという話から始まりました。
奥がふかーいのが、にわかです。

今週は下田文代が作りました。

「福岡市の教育委員会がくさ、小中学校の給食を黙って食べる黙食ばやめるって、ようやく方針ば決定しんしゃったげな」
「なんね、遅かね。黙って給食ば食べないかんやら子どもの情操教育ぃようなかばい。大人ぁとっくぃ飲食の制限な、のうなって、会話しながらお酒も飲めるごとなっとるとぃ」
「そらぁ、お役人さんやけん仕事ぁ慎重ぃなるくさ。対応ば失敗したら、やりがいのなか。暇な部署に異動させられて自分の出世の道が閉ざさるうとが心配なんやろう」
「なして給食のことで出世できんごとなるやら大袈裟やなかね。そげん心配せないかんとね?」
「そらぁ、給食のことだけに、そのあとが、閑職(完食)かどうか気ぃなる」
(志岐らん梅さんが博多弁に修正してくださいました。)

志岐さんの採点は・・・  風刺:3/4  構成:2/3  オチ:1.5/3  合計:6.5/10

講評は・・・  風刺につながる「大人はすでに飲食の制限はなくなっているのに子供だけが我慢の生活をしている状況で情操教育にもよくない」という趣旨のにわかは軸がしっかりしていると思います。
構成で「お役人さん」という部分ははっきり文部科学省、政府などと指定した方が具体的になると思います。福岡市などはむしろ先駆けの方針の打ち出しと言えると思います。
オチの「閑職」は聞き慣れない人が多いような気がします。にわかのオチは聞いてすぐ分かるのが一番いいと思います。「黙食」がテーマで「完食」は関連オチになります。もう一方のオチは「カンショク」という言葉から聞いて分かりやすい「感触」などのオチが分かりやすかったと思います。「全国に先駆けて黙食中止ばしたら食べ残しものうなる傾向にあるっちゃなかね」「そうかいな。その手ごたえぁあるとね?」「そらぁ全部食べてしまうことやけん、感触(完食)ならある」などでもよかったと思います。それから博多にわかの表現で「給食のことだけに」という言い方は昔からしていません。理由はなぞかけのようになるからだと思います。「給食のことやけん」「給食のことじゃけん」となります。

点数には、ちょっと不満な下田文代ですが、また次に頑張ろうという意欲にもつながったようですよ。

志岐らん梅さんのお手本にわかです。

「福岡市の小中学校が黙食ばやめるげな。子供たちぁ、これで出された給食のメニューにあるアサリのバター焼きやらシジミの味噌汁も残さんで全部、食べらるうて、喜びよったばい」
「何な。今まで、アサリやらシジミぁ 遠慮して食べよらんかったとな。そらぁ、なしてな?」
「それが、子供たちの話ば聞いたら学校からの指導で言われとったげな。貝は(会話)控えなさいて」

まだ間に合いますradikoで聞いてください。
仲谷一志・下田文代のよなおし堂 | RKBラジオ | 2022/06/15/水 16:00-17:30 radikoで聴く

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