目次
- 1.人生が変わる?! 絶品ホルモン「焼肉のMr.青木」
- 2.飲み干したいクリア豚骨スープ「南京ラーメン 黒門」(北九州市若松区)
- 3.スイーツ好きが集うパフェ専門店「パンシリオ」(中央区黒門)
- 4.「つくね」が絶品!フレンチ×焼き鳥の名店「SHIBU nishinakasu」(中央区西中洲)
- 5.知る人ぞ知るご当地グルメ「割烹よし田」の「鯛茶漬け」(博多区店屋町)
- 6.サンゲタンの最後のひとさじを求めて 本格韓国・薬膳料理「峠」(北九州市)
- 7.【番外編1】「田舎庵」店主・緒方弘さんのNo.1|「Pâtisserie au fil du jour(中央区桜坂)
- 8.【番外編2】ワイン醸造家シュードル・ニコラさんのNo.1「オテルグレージュ」のテリーヌ
- 9.【番外編3】食通タクシー運転手・増永茂徒さんのNo.1「うなぎの富貴」(柳川市沖端町)
人生が変わる?! 絶品ホルモン「焼肉のMr.青木」
取材先を選ぶために、与えられる情報は9人の食通の「顔」のみ。ブログやSNSで手作り料理を披露し、調理師の道を目指したこともある井上が最初に選んだのは、「7」番の女性でした。
予約が取れないほどの人気クッキングスクールを運営する、料理家の三溝清美さんが選ぶ福岡No.1グルメは、飯塚にある名店「焼肉のMr.青木」のホルモン。「素材の素晴らしさは青木でしか味わえない。五感がビッと開く感じ!」と大絶賛します。
三溝さんも現場で井上たちと合流し、さっそく店内へ。もとはホルモンの卸業を営んでいた「焼肉のMr.青木」。そのノウハウを生かし、内臓肉に特化した焼肉屋を開いたそうです。
期待を寄せる井上に「自信があります! 自称ですが、世界一だと思ってます」と力強く答えるのは、店主の青木繁道さん。さて、その期待の1皿目がこちら。
「朝引きホルモンの盛り合わせ」(1人前1,100円、写真は3人前)。「遠くから見たらカルパッチョですよ!」と、その美しい見た目のホルモンに驚きを隠せない井上。「今日の昼まで生きていたというのがウリ」と、店主の青木さんが鮮度の良さを語ります。
抜群の鮮度を生かすために、切り方にもこだわります。「ハツに少し脂をつけることで、淡白な部分が“肉”に変わっていく」とか。果たして、その味は……。
井上「うんま! 食感が全然違う。なんじゃこれ! 今まで食べてきたホルモンで一番うまい」
大家「こんな柔らかいハツ食べたことない!」
さらに2人が感動したのが「シマチョウ」。脂を楽しむため、二重に折りたたんで食べるのが店主のルール。「本来のシマチョウを味わってほしい」と、青木さんのイチオシでますますハードルが上がりますが……。
井上「なんやこの食感! シャキシャキや!」
大家「ザクザク! こんなに頭蓋骨に響くシマチョウはない」
福岡市内から車で1時間。それでも通いたくなる名店でした。
飲み干したいクリア豚骨スープ「南京ラーメン 黒門」(北九州市若松区)
「南京ラーメン黒門」で迎えてくれたのは、店主の川内久門さん。師匠のラーメンの味に惚れ込み、弟子入りを志願。秘伝の味を受け継いで20年前に独立しました。
そんな師匠のスタイルを継承した川内さんが掲げるメニューは、「ラーメン」(700円)、「ラーメン大」(850円)、「おにぎり(1個)」(50円)の3つだけ。その珠玉の1杯がこちら!
澄みきった豚骨スープが輝く「ラーメン」(700円)に感動する井上&大家。果たして、その味は……?
井上「めっちゃうまい。あっさりしてるけど旨みがあって、コクがある」
大家「細麺がすごく合う!」
「師匠がしてきたように、私も日々少しずつ味を変えています。10年経って、ようやくラーメン職人のスタートラインに立てた。感性を磨いてないと、この業界では埋もれますよね」と川内さん。
その間もはしを休めない井上の様子からもわかるように、ここのスープは本当に「飲み干せる」!
スイーツ好きが集うパフェ専門店「パンシリオ」(中央区黒門)
福岡市中央区にある「パンシリオ」に向かった井上&大家は、食の伝道師「スイーツ伯爵」と合流。年間300軒のスイーツ店を食べ歩きするスイーツおじさんが「完璧です」とイチオシするのは、アメリカンチェリーを使ったパフェ「アリアドネ」(2,000円)です。
上に乗るのはアメリカンチェリーのミルフィーユ。パフェを食べるのは20年ぶりの井上と、「朝昼晩甘いものでいい!」というほどスイーツ好きな大家。お味はいかが……?
井上「程よい酸味。甘さも控えめですね。ジェラートすっげーうまいやん!」
大家「アメリカンチェリーの味がしっかりする。おいしい、最高。10個食べられる!」
フレッシュ&コンポートのアメリカンチェリー、さくらんぼジェラート、赤ワインのジュレ、ゴルゴンゾーラチーズなど、さまざまな味わいが重なり合います。
「つくね」が絶品!フレンチ×焼き鳥の名店「SHIBU nishinakasu」(中央区西中洲)
井上&大家組に続く、馬場裕之(ロバート)と服部さやか。馬場が指名した「5」番の女性は、博多大丸の商品開発担当・立石幸菜さん。絶品グルメを求めて九州中を飛び回る立石さんのNo.1グルメは、西中洲にある焼き鳥店「SHIBU nishinakasu」の「SHIBU特製つくね」です。
シェフの澁谷 昌孝さんは、これまで「リッツ・カールトン」など一流ホテルで腕を磨いたフレンチの料理人。「鳥一羽分の部位を全部食べる」をコンセプトに、フレンチと焼き鳥を組み合わせた25品のコースを提供しています。
なかでも、立石さんが選んだ「SHIBU特製つくね」は一番の人気メニュー。じっくりと味わい尽くす馬場は、途中あることに気づきます。「一層、何か違う部位が入ってます……?」。その正体は、フレンチでよく使う「編み脂」。美食家・ロバート馬場も大満足の一品でした。
知る人ぞ知るご当地グルメ「割烹よし田」の「鯛茶漬け」(博多区店屋町)
さらに馬場が選んだ「2」番の人物は、九州で唯一「アジアベアストレストラン50」に選ばれフレンチ「La Maison de la Nature Goh」の福山剛さん。世界トップクラスのシェフがおすすめするのは、博多区店屋町に店を構える「割烹よし田」の「鯛茶漬け」。福山シェフが国内外のゲストを案内する、福岡を代表する名物グルメです。
まずはお茶をかけずに味わう馬場。はしを口に運んだ後、思わず笑みがこぼれます。「鯛が絶妙な厚さで、ご飯と食べる時の食感が絶妙!」。
味の決め手は、先代と現社長しかレシピを知らない「秘伝のタレ」。さらに、お茶漬けにすると味わいが変化。「お茶の渋みとダシがマッチする」と、大人な味わいに舌鼓を打ちます。
サンゲタンの最後のひとさじを求めて 本格韓国・薬膳料理「峠」(北九州市)
そんなグルメがおすすめするのが、「最後の晩餐にも味わいたい」と言う韓国料理「峠」の「サムゲタン」。北九州にあるお店へ向かい、珠玉の一皿を味わいます。韓国の宮廷料理の流れを汲む「峠」の店主・李さん。コース料理のうち、サンゲタンは最後に提供されます。
「スープが煮詰まるうちにエッセンスになる。その“最後のひとさじ”を味わってほしい」と口福ヤマトモさん。その驚きの味に、目を見開いてキラキラと輝かせる馬場。同じく服部も、そのおいしさに笑いを隠せない様子です。
究極の“最後のひとさじ”を体験し、笑顔でロケを終えた3人でした。
【番外編1】「田舎庵」店主・緒方弘さんのNo.1|「Pâtisserie au fil du jour(中央区桜坂)
「1」の人物は、北九州市小倉の名店「田舎庵」店主の緒方弘さん。独創的なウナギの焼き方が注目され、ドキュメンタリー番組『情熱大陸』にも出演しました。開店前から行列ができ、県外からも多くの客が訪れる名店の職人が選んだNo.1グルメはこちら。
福岡市中央区桜坂にある「Pâtisserie au fil du jour(パティスリー オーフィルドゥジュール)」の季節のスイーツです。「最高の素材を使い、洗練された技術がある。食べた後は『トレビアン』の一言です」と緒方さん。
「ルネ マグリット」(777円※)。青りんごとライムのムースの中に、ライムとバジルのジュレとイチゴのソースが入っています。「中にゼリーを入れるのは難しい技術ですが、いろんな技術を駆使しています」と、オーナーシェフの吉開雄資さんは話します。
※7月末までの限定商品
【番外編2】ワイン醸造家シュードル・ニコラさんのNo.1「オテルグレージュ」のテリーヌ
「6」番はワインの醸造家、シュードル・ニコラさん。食の研究のため365日欠かさず食べ歩き、自身も福岡市中央区大名でフレンチ店「ル・シュバリエ」を経営しています。
そんな食通のNo.1グルメは「世界でいちばんおいしい」と言う、宗像市にある「オテルグレージュ」内の創作フレンチレストランのテリーヌ「パテクルート」(1650円※)。総料理長の兵頭賢馬シェフが、料理の完成度を競うアジア大会で3位を獲得した一品です。肉類だけで7、8種類、香辛料を合わせると約30種類の食材が使われているとか。
※7月末までの限定商品
【番外編3】食通タクシー運転手・増永茂徒さんのNo.1「うなぎの富貴」(柳川市沖端町)
「8」番は、数々のロケクルーを現場に送り続けてきたタクシー運転手、増永茂徒さん。これまで4,000カ所以上のロケ先に車を走らせ、気になった飲食店は欠かさずチェックしているそうです。
そんなグルメドライバーがおすすめするのは、柳川市沖端町にある「うなぎの富貴」の「せいろ蒸し」。「柔らかく、ふわ~っと溶けるようなうなぎです」と、店主の森永さん。大将自ら厳選した国産うなぎと特製のたれが絡む、福岡には欠かせない名物グルメです。
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