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昭和から令和までの天神を振り返る!「天神の母」は今どこに?たったの14人!?天神一丁目に住む人々

テレビ激レア映像
今回の「まじもん!」は『激レア映像 天神2万3,000日物語』!
ゲストにカンニング竹山、大家志津香、髙木悠未(LinQ)を迎え、RKBアナウンサーの武田伊央と共にRKBの64年間にわたる映像ライブラリーから、昭和から令和までの大都市・天神を振り返ります。

福岡・天神を振り返る①

天神のまちを席巻したトレンドの数々。昭和時代はこうだった!

戦後の復興から間もない1950年代。今では考えられない「おもしろブーム」が巻き起こった昭和時代のはじまりを迎えました。その代表格が「フラフープ」。現在の「福岡パルコ」の場所にあった「岩田屋」でも、かつて観覧車があった屋上で子どもたちのフラフープ大会が開催されていました。
他にも、ダイエーでは小学生を集めた日焼けコンテスト、岩田屋では6トンもの氷を使った「真夏に雪だるま」イベント、博多大丸ではショーウィンドーでの水着コレクションなど、当時は数々の催事で集客を図っていました。
1973年には、現在の「ミーナ天神」(※)がある場所に「マツヤレディス」が開業。1976年には「天神コア」が誕生。1976年には天神地下街が完成するなど、天神地区が飛躍的に発展した年代でした。
※リニューアルオープンにともない2022年8月15日で一時閉館予定
そんななか、80年代は天神では女子たちの間で空手がブームに?! ブルース・リーの影響で、天神ビルの屋上で練習に勤しんでいたとか。また、第1次朝活ブームの到来で、天神にはエアロビクスで汗を流す女子が急増しました。

90年代には、ロングブーツやミニスカートをまとう「アムラー」が大流行。続く2000年代に流行したファッションは「Y2K」と呼ばれ、現在再びブームとなっています。

1960年の天神ビルでは、地上11階から地上に降りるスリル満点の避難訓練が実施されていました。今ではあり得ない?!

さらに、60年代大問題となっていたのが交通マナー。その状況に嫌気がさした地元住民は、自らお金を出し合い、渡辺通1丁目の交差点に信号機を設置したほどでした。マナーと言えば、駅のホームや電車の社内、病院でも喫煙OKだった昭和時代。現在の男性の喫煙率は27.8%なのに対して、1966年は83.7%! ポイ捨ても当たり前でした。

テレビ局もやりたい放題?! 元RKBアナウンサーの中村基樹さんは、発車前の最終電車の車内でリポートを決行。今ならタブーな質問や撮影も良しとされていたようです。

福岡・天神を振り返る②

まち行く人の思い出のあの場所「天神メモリーズ」

ある男性が遠距離恋愛中の彼女を送り迎えした「バスセンター」や、一緒に食事をしたショッパーズ8階の「ふきや」。また、とある女性は親不孝通りにあった日本最大級のディスコ「マリアクラブ」に週1で通ったと言います。さらに、昔ソラリアプラザの上にあった「福岡スポーツセンター」では、相撲の九州場所やボクシングのタイトルマッチが行われていました。スケート場はナンパの名所だったとか?!
また、ある50代夫婦の思い出の店は天神ビル地下にあった伝説のカレー屋「Kサムソン」。2000年に惜しまれつつ閉店しましたが、当時の従業員が大野城市にオープンした定食店「まんぷく」で、サムソンの味を再現した「ビーフカレー」(750円)を提供しています。
「家出してたどり着いたのが警固公園でした」と若かりし日を振り返るのは、ソラリアプラザに買い物に来ていた木寺智子さん。母・康子さんが2月に急逝し、この日は昔お母さんと足を運んだ帽子の専門店を探すために天神に来たとのことでした。
番組スタッフが調査をした結果、木寺さんの思い出のお店が見つかった……?! 向かったのは、ソラリアプラザ地下1階にある帽子専門店「OVERRIDE(オーバーライド)」。昔はVIOROに店舗があったそうで、当時から働いている店員の塩田容子さんに話を聞くことができました。「やっぱりここだったと思う!」と、木寺さんは以前お母さんが選んでくれたのと同じ形のベレー帽を選び、購入しました。

LinQ髙木悠未が天神の〇〇を大捜索!①

福ビル前にいた名物占い師「天神の母」は今どこに?!

1986年、天神にとんでもない行列を作っていたのが手相占い師の「天神の母」こと野田エツ子さん。これまで10万人以上を鑑定してきたそうですが、2018年に突然姿を消しました。その行方を番組は総力をあげて捜査!

天神での聞き込みを担当するのは、LinQの髙木悠未。街頭インタビューはなかなかうまくいきませんが、インターネットで検索したところ意外と簡単にヒット! 「天神の母」の現在の拠点を見つけることができました。

髙木は西鉄平尾駅から8分ほどのマンションへ。パープルのヘアカラーがすてきな野田さんが迎えてくれました。福岡ビルの再開発と建て替えにともない、現在は事務所に場所を移して占いを続けています。(完全予約制、30分3,500円)

34歳で路上鑑定を始めたという野田さんは、現在なんと83歳。悪天候の場合でも変わることなく46年もの長い間、天神の路上に立ち続けました。

気になる髙木の鑑定結果は……


結婚線は「全然出てません!」(野田さん)とのことでした。

LinQ髙木悠未が天神の〇〇を大捜索!②

たったの14人?! 激レアな天神一丁目の住人「筑摩呉服店」

天神一丁目の人口は、1970年は483人だったそうですが、現在はなんと14人?! もはや絶滅危惧種レベルに珍しい「天神1丁目住民」を探して、LinQの髙木悠未が調査に出かけました。天神・明治通りの北側に足を伸ばした髙木はレトロな呉服店を発見。ついに幻の住民に出会えるか?!

ここに住んでいるのは、創業127年を数える老舗「筑摩呉服店」の3代目・筑摩昭夫さん(右)と4代目の真一郎さん(左)、昭夫さんの妻・輝江さん。今回は特別に、筑摩さんのお宅を案内していただきました。昭和の雰囲気も残った趣のある居住空間に、最上級の着物がそろう店舗スペース。輝江さんは「まだまだこの場所に住み続けたい」と語りながら、変わりゆく天神のまちを見守っているようです。


最後に「50年、100年先には新たな天神が出てくるから楽しみ」とカンニング竹山。幼い頃からの思い出を交えながら、次回は天神だけではなく「西新と香椎もいけるよ!」と頼もしいコメントで締めくくりました。

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