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ホテルのアメニティに花火!?福岡県八女市の「川の家」で過ごす夏の夜

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。今月は福岡県八女市にあるFM八女の中島直樹さんと「夏を全力投球」というテーマで八女の魅力を再発見していく。8月7日の放送では八女市黒木町大淵地区にある「川の家」という宿泊施設を訪れた。(報告・荒木風花ディレクター)  

宿泊客のアメニティに花火!

黒木町の日向神ダム近くにある「川の家」。玄関を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは矢部川が見える窓。ガラスで遮られていないのではないかというぐらい、間近に感じる。建物内部は木のぬくもりが感じられた。この「川の家」を運営するみやま市の筒井時正玩具花火製造所・筒井今日子さんに詳しいお話を聞いた。
写真右からFM八女・中島直樹さん、筒井今日子さん、荒木ディレクター

筒井さん:「川の家」は一組限定の宿泊施設です。約90年、おもちゃの花火を作っている私の会社が運営しています。もともとこの場所は線香花火を作っていた職人さんの家だったんです。私の主人が3代目なのですが、それまでは職人さんが各家庭で線香花火を作っていました。もともと八女に全国で一社だけ国産の線香花火を作っている場所があったんです。そこが廃業する時、筒井時正玩具花火製造所が職人さんを集め、線香花火の技術をすべて引き継ぎ、今に至ります。私は当時、主人の手伝いで、この職人さんの家に行くのがとても楽しみだったんです。川には大きな石がゴロゴロあって、川の流れる音と鳥のさえずりしか聞こえないこの場所でいつも癒されていました。夜には蛍の乱舞も見られて、感動したこともあります。
しかし、職人さんが引き上げたその建物は解体されることになった。最後に花火を作るための道具を引き取りに訪れたとき、筒井さん夫婦はある決断をしたのだった。

筒井さん:私の主人がこの建物ごと引き取らせてくださいとお願いして…。ご縁があって今に至ります。私が大好きで癒されているこの場所に、たくさんの人が来て癒されてほしいと思っていました。そして今どこでも自由に遊ぶことができなくなった手持ちの花火を思いっきり楽しめる場所を作りたい!と思って、「川の家」を2020年の夏に開設しました。
その願いとリンクするように、「川の家」の客室にはたくさんの花火が並ぶスペースがあった。

筒井さん:宿泊してくださったら「花火」がアメニティにたくさんついています。それでも遊び足りない!という方のために花火をその場で追加購入できるようになっています。

 

中島さん:花火が思いっきり楽しめる場所ってなかなかないですよね。僕は黒木出身ですが、それでもこの場所は特別な空間だと感じます。
 

蛍の乱舞が見られる露天風呂


筒井さん:宿泊してくださったら「花火」がアメニティにたくさんついています。それでも遊び足りない!という方のために花火をその場で追加購入できるようになっています。

 

中島さん:花火が思いっきり楽しめる場所ってなかなかないですよね。僕は黒木出身ですが、それでもこの場所は特別な空間だと感じます。
 
地元の人も癒される「川の家」。夏だけではなく、どの季節も楽しんでほしいと筒井さんは話す。アメニティに花火がついているだけでなく、施設内には数々のおもてなしが施されている。

筒井さん:自分たちでキーボックスから鍵をとってチェックインしていただきます。夕食をオプションで付けていただくと、黒木町の料理屋「たかっぽ」からお弁当と八女名物のだご汁、おはぎが届きます。炊事場にあるアイスクリームも追加購入できるようになっています。これは出荷できないブドウを使って、黒木町の「ミルク畑くりやま」さんと一緒に作ったラムレーズンアイスクリームなんです。
特にこだわったというのはお風呂。香りに癒されるヒノキ風呂。さらにドアが開いて、川のせせらぎをダイレクトに浴びる「半露天風呂」のような空間で遊び疲れた体を癒すことができる。ぜひ来てほしいという季節があるとか…
半露天風呂の窓

筒井さん:ホタルの時期はこの窓から入ってくるぐらいたくさん飛ぶ様子をひとりじめできます。運が良ければホタルがこの窓から入ってきて入浴できるかもしれません。
全てが癒しの「川の家」。朝ごはんには懐かしい仕掛けがあった。

筒井さん:朝食は私たちが作ったパンを用意しています。冷蔵庫の中にはパンに付けるジャムがあるんですが、学校給食でお馴染み、みやま市のタカ食品さんのものを用意しています。

 

荒木:いちごジャムにりんごジャム…どれも給食で出ていたものですね!懐かしい~!
至れり尽くせりの「川の家」。2階の寝室にも地元に特化したあるこだわりがあった。

筒井さん:川が一望できる窓はもちろん、鳥が雄大に飛んでいる姿も見ることができます。寝室にはベッドが2台、その部屋がもう一部屋あり、布団も準備しており、最大7人まで泊まることができます。布団も筑後の新川さんの物を使っています。枕カバーも久留米絣なんです。なるべく地元のいいものを体感してほしいという思いを込めています。この川の家で心豊かになって帰ってほしいと思っています。
宿泊料金は平日一人10,000円、休日・休前日は一人12,000円。夕食と朝食をつける場合は+3,000円となる。「川の家」公式サイトから予約できる。
https://www.kawanoie.com/

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