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新型コロナウイルス感染者の全数把握、佐賀県を含めた4県が見直しへ

よなおし堂の水曜日は、博多の郷土芸能・福岡市無形民俗文化財「博多にわか」を楽しみます。
ご指導いただくのは、博多にわか振興会相談役・志岐らん梅さんです。

今週は、仲谷一志が主宰する劇団ショーマンシップの上演が近いためお休みです。
が、にわかだけは、自分で作って参加したいと言いました。
さてさて、どんなにわかを作ったんでしょうか。
スタジオには、仲谷の代打として「二丁目お茶の間劇場(月曜午後7時)」や「タクジと歩く25分。(月曜朝5時)」の坂口卓司がはいりました。

では、仲谷のにわかです。
お題は「新型コロナウイルス感染者の全数把握、佐賀県を含めた4県が見直しへ」

「新型コロナ感染者の全数把握ぁ佐賀県ば含めた4県が見直しばするげなね」
「うん?最初、国ぁ全数把握の見直しは各都道府県に丸投げしとったろうが。反発ば受けて、直ぐに全国一律で見直すて言うたとぃ、なして4県が見直すとな?」
「もう、国の判断を待てんけん先ぃしたとやろう」
「福岡やら他の県な、どうするとな?」
「国の出かたば、見よるとやろう!」
「何で出かたば、見るとな!コロナ対策ぁ国からお願いされてするもんじゃなか!国から言われた後やったら、また後手ぃなってしまわんな?」
「なして、国から言われた後からじゃいかんとな?」
「そらぁコロナじゃけん、要請(陽性)の後ぁ困る」

志岐らん梅さんの採点
風刺:2.5/4   構成:3/3   オチ:2.5/3     合計:8/10
講評
最近は仲谷さんも下田さんも博多にわかの表現力がアップしてきています。特に風刺の表現に関しては徐々に向上しています。そのために評も辛口になっていきます。
風刺表現で「なして4県が見直すとな?」の質問で「もう、国の判断を待てんけん先ぃしたとやろう」と答えています。これは批評になります。風刺の表現は逆の言い方をして皮肉を込めます。つまり「国の素早い判断に対応したとたい」とほめたような表現の方がいいです。これは暗に全数把握を各自治体の判断から国の判断に素早い方針転換したことを指します。この作品ではオチで「要請の後ぁ困る」とやや冷ややかな言い方が風刺と受け止めることもできます。
すべてつながりのある構成は自然な話の流れになっています。また、簡潔でもあり、とてもいいです。
オチの「要請(陽性)の後ぁ困る」はすっきり言い切ってしまって表現は気持ちがいいくらいです。ただし、オチの「要請」「陽性」は今までによく出てきましたので少し減点させていただきました。

風刺と批評は違うんですね。毎回、勉強になります。
来週は、下田が挑戦します。お楽しみに。

志岐らん梅にわか
「岸田首相もし。コロナの第7波で感染者が今までぃなかくらい増えてきとりますばい。病院の医師も保健所も書類ば書いたりするとで疲れはてとります」
「そんなら分かった加藤君、全国の知事ぃ、全数把握ぁせんのいて、高齢者と重症化リスクの高っか人たちだけの報告でよかて言うときやい。9月中旬にぁその方式ば全国一斉ぃ始むる予定ぃしとうとばって、先行したか自治体があるとなら早う申し出るごと言うときやい」
「岸田首相、そげん言いましたところが先行する自治体な4つしかなかったですばい。ほとんどの自治体ぁ国がどげな対応するか見守るて言いよりますばい」
「何てや。あたきば、全国で見守るてや。国民なみんな優しかね。あたきぁ幸せな気持ちなるやね」
「首相、何ばのんきなことば言いよんなるとですな。都道府県の知事の人たちの顔つきの変わってきとりますばい。きりっとして、これから戦うぞていう鋭か気性の顔ばしとりますばい」
「ほう、なしてそげな顔ぃなるとかいな?」
「そらぁ静かぃ見守る姿勢の人たちの顔のことじゃけん、静観(精悍)になっとる」  

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