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【ホークスキャンプ】連日早出で練習を行っているプロ2年目の野村勇。手に持っているのはバットではなく、ゴルフクラブ?

城島アドバイザー渾身の練習方法

------宮崎でキャンプを行っているホークス。3年ぶりの日本一に向けてのサバイバルキャンプは盛り上がりを見せているようです。浜名さんは2月9日まで宮崎キャンプに行っていたんですね。
(浜名千広)はい、凄くいい雰囲気でやっていて新しい選手も入ってきたんですけども、その中でも注目は競争意識ですね。みんな各個人がやるべき事を分かっていたし、自覚を持ってやりながら体の張りもだいぶある状況です。今年はお客さんも入って充実した良いキャンプをみんな過ごしていました。

------城島健司アドバイザーと連日のように早出の練習を行っているプロ2年目の野村勇選手。2月8日の練習で手に持っているのはバットではなく、なんとゴルフクラブでした。ゴルフだけではありません。別の日には柔道の背負い投げの練習をするなど他のスポーツを練習に取り入れています。それはなぜなのでしょうか?
(野村勇選手)腕力とかに頼らないスイングを身につけるために他のスポーツからヒントを得たりしています。

------城島アドバイザーと二人三脚で新しいスイング作りに取り組む野村選手の更なる成長に期待です。

ホークスの競争激化

そして野村勇選手と同期入団の2021年ドラフト1位の風間球打投手はこのキャンプで初めてフリーバッティングに登板しました。王貞治会長が見つめる中で海野選手から空振り三振を奪うと、力のあるストレートでバットをへし折り状態の良さをアピールしました。
(風間投手)空振りもとれてだいぶ状態も良くなっているんですけど、A組に行くという気持ちで、持ち味のストレートをアピールしていきたいと思います。

------2月7日(火)に28歳の誕生日を迎えたのが守護神候補で新加入のオスナ投手。
2月9日(木)にはこのキャンプでは初めてブルペン登板し、キャッチャーの甲斐選手を座らせて20球を投げ込みました。
同じく新外国人のホーキンス選手は実践形式のバッティング練習で猛アピールしました。大関投手のストレートを完璧に捉えて左中間スタンドに運び、実践形式ではチームで初のホームランとなり、3打数2安打ホームラン1本と大暴れでした。
2月11日(土)は開幕投手候補の東浜投手がシート打撃に登板し13人のバッターに投げ、許したヒットは4本。まずまずの内容となりました。
(井口アナ)まずは野村選手が腕力に頼らないスイング作りでゴルフクラブを握ったり柔道の練習を取り入れるというのはどういう意図なんですか?

ゴルフと柔道で打撃アップ?

(浜名千広)野村選手のバットのスイング軌道というのが体から離れてしまっているんです。体からバットが離れて振るとどうしても力が入らない。だから柔道で人を投げる時の近づけて投げるという力の使い方、体を密着せずに人は投げられないですよね?力が伝わりませんから。相撲も体に手を近づけた方が相手を押していけます。その力の使い方のイメージをつける為の練習です。柔道の投げる力の入れ方とバットを振るという力の使い方をなんとか野村選手に伝えたいという城島アドバイザーの思いなんです。
体がバットと離れると当たる確率も低くなるし力も伝わらない。野村選手のスイングはバットが長く見えるんです。良いバッターはバットが短く見えるから、そこを修正しているという練習です。元々野村勇選手はパワーがあるので、当てるという確率を上げていく為にはバットが体から遠いと難しくなるんです。守れる、走れる、肩の強さもある野村選手。あとはバッティングでどうその力を活かしていくかという為の動きをこのキャンプでやっているんです。

カト淳の言い鷹放題!

プロのアスリートが他のスポーツを取り入れて練習するというのはよくありますが、確かに分かりやすいですね。力の使い方がこれで変われる気がします。それが自主トレ期間ではなく、春季キャンプの中盤に見られるというのはわりと珍しい気もします。こういうのも現地に行かないと見られませんからね。
ちなみに私が“ゴルフクラブを短く持った方がボールにしっかり当たる”理論を説明するときは、〔お箸の端っこ持って食べるのは食べにくいだろ?だから少し短く持ったらお箸のコントロールがしやすいんだよ。〕と言ったとき、中村晃選手に『分かりやすい!さすがしゃべりのプロ!』と称えられました(笑)。はい、余談です。

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この記事を書いたひと

加藤淳也(カト淳)

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ラジオパーソナリティー&リポーター&時々テレビ(笑)出演し、麺と音楽と野球と映画を探求するのが趣味の中年期おじさん。子供の頃から番組を編集したり文字におこして分析しながら観ていた変わり者。