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コロナ前より150%アップ!韓国人旅行客が福岡へ!! ディスカウントショップにドラッグストア、博多名物屋台に 玄界灘地魚の寿司名店に押し寄せ! 持って帰る爆買いモノはどんなもの!?

コロナ禍で激減していた外国人観光客。
九州運輸局によると、今年1月に九州を訪れた外国人の数はコロナ禍前の2020年以来、3年ぶりに20万人を超えました。特に韓国人は水際対策が緩和された直後の昨年11月時点で外国人観光客の7割を占めていて、人数もコロナ禍前より1.5倍に増えているそう。
また国土交通省の観光立国推進基本計画によると訪日外国人の旅行消費額単価を2019年度の15万9,000円から2023~25年度は20万円にすることを目指すとしています。観光客数に依存せずに、質の向上を目指す計画です。長崎県立大学鳥丸聡教授は「夜も外に出てグルメやショッピングを楽しんでもらうことで消費の時間を伸ばし、デジタルトランスフォーメーションを推進することでより付加価値の高い物を購入してもらえるのではないか」と話します。

福岡市中央区百道浜にある福岡タワーでも、例年全利用者の過半数を占めていた外国人利用者がコロナ禍で来場者数が半減していましたが、今年から利用者が回復し以前の状態に戻りつつあるようです。福岡タワーの担当者によると「多言語対応は大変だが、嬉しい悲鳴。楽しんでもらえて嬉しい」とのことでした。
2月27日(月)19時頃の天神の屋台「喜柳」には多くの人が並んでいて、店内も満席となっていました。「喜柳」の迎敬之さんによると「コロナ禍前以上に並んでいる。コロナ前の日常に近づいてきたという気持ちで嬉しい。旅行を控えていた反動で旅行客が多くなっているではないか」と話します。また多い時は3組に1組が韓国からの旅行客なのだそう。コロナ禍前に準備していた多言語メニューや翻訳アプリを用いて外国人観光客に対応しています。

韓国人観光客は九州でどこに行くのか調査したところ「由布院と日田と太宰府に行った。旅館に温泉があって美味しいものもたくさん食べた」「“赤のれん”というラーメン屋に行った。明日は別府に行って、旅館でゆっくりする。そして自然と景色を見て温泉行って美味しいものを食べに行く予定だ」とのこと。韓国人旅行客の多くは大分の温泉を楽しみながら、天神や博多など福岡市内でグルメやショッピングを楽しんでいるようです。

ではショッピングでは何を購入しているのか?免税カウンターに行列ができていたドン・キホーテ中洲店で話を聞きました。「親へのプレゼントにチョコレートを買った。価格も韓国より日本のほうが安く、品物が良い」「韓国に売っていないキットカットの抹茶ラテ味を買った」「記念に一蘭ラーメンを買った」など、市販されているお菓子やカップ?をお土産として購入している人が多いようです。
その他に「キャベジンやサロンパス、マルチビタミン錠を買った。韓国にもあるが、日本が円安なので安く買えた」「韓国ではサロンパスやアイボンは日本に来たら買った方がいい商品としてSNSで有名」「胃もたれがして太田胃散を買った」という声も。医療品は日本に来たら買うべきものとしてSNSで話題になっていることもあり、店内の商品はよく売れるため、販売スタッフは午前・夕方・夜の3回も品出しを行っています。
個人旅行が多い今、旅行客の多くは主にSNSやインターネットで情報収集をしているようです。
“福岡アジョシ”こと冨永拓馬さんは、YouTubeで韓国人向けに福岡の飲食店や宿泊施設、オススメの観光スポットを韓国語で情報発信しています。昨年の9月秋から旅行が解禁され、そこから再生数が伸び今も一定の再生数を維持しているんだとか。「日本らしいお店の需要が多く、天ぷら・寿司・ラーメンは人気でリクエストが多い。動画を見て福岡に行くことに決めたという人もいるので福岡に貢献できたようで嬉しい」と話してくれました。

日本ならではの食事といえば“寿司”。福岡市内に3店舗を展開する「たつみ寿司」では九州の食材を活かした創作寿司が人気で、この時期のランチは九州各地のマグロやイカなど旬のネタを使ったメニューを提供しています。「たつみ寿司 総本店」の長田和行店長によると、韓国から来たお客さんが多く、多い時で1日の3分の1のお客さんを占めているそう。
また「普段食べることのないネタを板前にまかせて注文するのはカッコいい」という理由から、韓国人旅行客の間では注文内容をお店にまかせる“おまかせ”という注文方法が流行っているんだとか。日本人の間では「板前さんにおまかせする」という“おまかせ”が一般的ですが、韓国では「一個ずつカウンターからお寿司が出てくること」を“おまかせ”と言うのだそう。「カウンター越しに料理人と話して料理を見て作ってもらうのがおいしい」と、本場日本のお寿司を“おまかせ”で食べることが旅の楽しみとなっています。
コロナ禍前の観光客数に戻りつつあり嬉しい悲鳴があがる一方で、人手不足も深刻化。旅館やホテルなどの宿泊施設の8割が人手不足に陥っており、早急に対策を取る必要があります。今後は中国からの訪日客も増加する見込みがあり、アジアの玄関口である福岡は観光に力を入れて対応していかなければなりません。

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