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私は殺していない~再審無罪への17年~

2020年第21回
制作:MBS毎日放送
ディレクター:津村 健夫

滋賀県彦根市に住む、元看護助手の西山美香さん。
彼女は、自分が着せられた無実の罪を晴らすため、闘ってきた。西山さんは2003年に東近江市にある病院で男性患者が死亡した事件で、患者の人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして、2004年に逮捕・起訴された。裁判では一転、「取り調べ官を好きになり、言われるがまま自白した」と起訴事実を否認したが認められず、懲役12年の罪が確定した。西山さんは獄中から「えん罪」を訴え、再審=裁判のやり直しを求めた。
出所後の2017年12月、大阪高裁は、「患者が自然死した合理的疑いが生じたので、自白も信用できない」として再審開始の決定を出し、最高裁でも支持された。これまでの例では、再審公判が開かれるということは、ほとんど自動的に無罪判決が出ることを意味する。しかし、検察は「再審公判で、改めて西山さんの有罪を立証する」という。 一体いつになったら、殺人犯の汚名をそそぐことができるのか…。
番組では、出所後から西山さんに密着、今年2月に行われた再審公判から今年3月31日の再審判決までの軌跡を追いながら、えん罪被害に苦しむ西山さんの思いを伝えるとともに、えん罪を生みやすい今の日本の捜査・裁判のシステムを検証し、問題提起していく。

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