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光と差別~ハンセン病を語り継ぐ~

2019年第11回
制作:RBC琉球放送
ディレクター:下地 麗子

「らい予防法は、病気を抹殺する法律ではなく、ハンセン病患者を抹殺する法律だった」。時に机を叩き、声を荒げながら、その差別の歴史を伝えるハンセン病の元患者・平良仁雄さん(80)。 差別の歴史におびえ約10年前まで病歴を隠していた平良さんに、それを公表するきっかけを作ったのが、舞台「光りの扉を開けて」。ハンセン病やHIVへの差別や偏見を描くこの舞台は、沖縄の若者たちを中心に演じられ2004年から県内外でロングランが続く。 時に涙を流し当事者の苦しみを自分に投影させていく若者たちの姿に、差別を恐れる平良さんの苦しみは次第に癒えていった。今では平良さんも舞台に出演し、若者たちとともに公演の度にハンセン病の元患者たちが暮らす国立療養所沖縄愛楽園で稽古合宿を行っている。 この舞台を主宰するのは元高校教師の比嘉正央さん(58)。 明るい性格で若者たちを盛り上げながら、平良さんら元患者たちから聞き取りを行い、舞台の上演を続けている。そんな比嘉さんは去年、90歳の母親からある告白を受けた。母親の心にあった闇を、涙ながらに、出演する若者たちに伝えた比嘉さん。若者たちは、平良さんと比嘉さんの思いを胸に舞台の上演をむかえる。

各局の放送予定

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