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彼らが生きた証し~宮崎特攻基地 その記憶の伝承~

2016年第21回
制作:MRT宮崎放送
ディレクター:二木 真吾

今から71年前、宮崎空港は海軍の特攻基地だった。しかし、この地から南の空へ向けて飛び立ち、 二度と帰らなかった特攻隊員が130人もいたことはあまり知られていない。 
故郷のこうした戦争史の調査研究を続ける男性がいる。宮崎市在住の稲田哲也さん(45)。
稲田さんは米軍側の戦闘報告書や写真を独自に入手し、これに日本側の戦闘記録を突き合わせながら、 その実像を浮き彫りにしてきた。

また、稲田さんは、宮崎の特攻隊の記録を後世に伝えようと、 部隊の資料や隊員の遺影を集めてパネル化し、機会あるごとに展示公開している。
「宮崎も戦場だった歴史を埋もれさせてはいけない。
宮崎基地から飛び立ち二度と戻らなかった多くの若者たちがいたこと、 宮崎が彼らの生きた証の最期の地となった事を伝えなければならない…」
  その思いが、稲田さんの原動力となっている。
しかし、こうした歴史がありながら宮崎市には、特攻に関する資料館がなく、 小学生もわざわざ鹿児島にまで行って平和学習しているのが現状だ。戦争体験者、遺族の高齢化などによって、 戦争の記憶が急速に失われつつある中、故郷に眠る戦争の歴史を紡ぎ、後世に語り継ごうとする人々の思いを描く。

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