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牛が教えてくれること ~博多和牛 米農家の挑戦~

暮らし
2016年第14回
制作:RKB毎日放送
ディレクター: 大村 由紀子

福岡県筑紫野市の三宅牧場。黒毛和牛320頭を育てている。
牧場で牛たちと向き合う、三宅貞行さん(66)と静代さん(63)夫婦。
九州各地の市場に足を運んで子牛を買い付け、20か月肥育して出荷する。
米農家が地元で作った稲わらを食べさせて育てることを売りとする「博多和牛」ブランドを立ち上げ、県内の生産者と情報交換して質の向上に努めている。
三宅さん夫婦は必ず食肉工場で出荷した牛を確認する。えさやりは順調だったか、病気をさせなかったか、夏バテはあったか。製品となったときに牛たちが教えてくれることがあるという。この時に、経済動物といえども、命をいただいた価値を噛みしめるのだ。 TPPが大筋合意に至り、牛肉の業界も海外との価格競争にさらされることになる。しかし三宅さんは言う。コストが合わないからといって、牛たちを途中で放りだすわけにはいかない。コストが合わなくても育てるのが農家だと。
高齢化と後継者不足で繁殖農家が減少し、和牛の子牛価格は高騰、経営を圧迫している。農業をとりまく情勢が揺れ動くなか、牛を愛情かけて育て、活路を模索する米農家を追う。

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