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夢に挑む!激走の車いすレーサー

ビジネス
2014年11月。今年もあるスポーツの国際大会が大分県で行われる。スタートの号砲と同時に、車輪の擦れる音が街中に響き渡る。・・車いすマラソンだ。

世界で初めて“車いす単独”での国際マラソン大会として始まった「大分国際車いすマラソン大会」。障害の度合いによりクラスが分かれており、フルマラソンでは一般的なマラソンと同じく42.195kmの道のりを一番早く駆け抜けた者が勝利する。選手たちが乗っている車いすは・・・3輪!これは”レーサー”と呼ばれ、競技用に開発された車いすだ。

通常見かける車いすとはデザインが異なり、風の抵抗を抑えるため重心が低く設定されている。トップ選手になると平均時速は30km以上にも到達する。このレーサーと呼ばれる車いすを研究開発している企業が大分県にもある。大分県速見郡日出町にある「ホンダ太陽」の渡辺習輔さん(46)は、現役の車いすマラソン選手として活躍する一方で、長年レーサーの開発に携わっている。最新型のレーサー「極<KIWAMI>」は、関連会社の本田技研工業・八千代工業との共同開発・生産のもと生まれ、国内のトップアスリートにも使用されている。
大分で行われる国際舞台で、このレーサーはどんな活躍を見せるのか。いよいよ、大会本番が始まった。
<取材先データ>
ホンダ太陽株式会社
〒879-1505 大分県速見郡日出町大字川崎3968
TEL:0977-73-1414 FAX:0977-73-1400 http://www.honda-sun.co.jp/top

取材後記

最新型のレーサー 極<KIWAMI>は、ホンダのグループ企業3社で開発されており、その中の1社が大分県のホンダ太陽です。ホンダ太陽に所属する知識・経験豊富な選手たちの走行データが活かされています。主人公の渡辺さんに乗り心地を伺ったところ「まるで高級車のよう」とのことでした。今後はより低価格で多くの方に乗っていただけるようにしていきたいと話して下さいました。

番組のみどころである「第34回大分国際車いすマラソン大会」。30年以上の歴史ある大会であり、大分では、毎年秋になると路上でレーサーを漕いで練習する選手たちの姿を多くみかけます。ちなみに、番組中では触れておりませんが、実は渡辺さんはハーフマラソンの大会記録保持者でもあるスゴイ方なのです。

大会当日は、あいにくの雨模様でしたが、なんとか撮影を開始することができました。目の前で200台以上のレーサーが走りすぎる光景は、迫力満点!radikoでラジオ中継を聴きながら、ゴールでKIWAMIの到着を待ちました。結果、準優勝という素晴らしい記録でしたが、選手・技術者ともに満足してない様子。来年こそは優勝!と熱い思いを語ってくださいました。

2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックでは、KIWAMI旋風が巻き起こるか?!
こうご期待です。

担当 OBS 大分放送 井本 信也

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