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ハム伝来!長崎からの挑戦

実は長崎はハム伝来の地!
仏教が布教していた日本では長く食肉禁止の時代があり、日本で初めてハムソーセージが作られたのが幕末の出島だった。そんな長崎で100年ちかくハムソーセージの製造をしているのが、明治屋商店。 肉の食感を大切にした昔ながらの作り方を守りつづけており、本場ドイツの国際コンクールで最高評価の金賞を受賞する名店だ。 三代目の田川俊幸さん(56)は、長崎にこだわった商品の開発にも取り組んできた。

幕末に出島で作られていたハムを復刻した『長崎ほうとい』は、豚のモモ肉を骨や皮が付いたまま1本まるごと仕上げた商品で1か月以上かけて作られる逸品。他にも、ブランド豚100%のソーセージや水産県を活かしたおさかなソーセージなど、長崎の豊かな食材とのコラボも行っている。 

新たに田川さんが目を付けたのが東彼杵郡波佐見町で焼かれる波佐見焼。波佐見焼はかつて出島から西洋に輸出された歴史を持つ工芸品。そんな波佐見焼の器に入れた、焼きソーセージを新商品として開発する。実際に現地に足を運び、オリジナルの器を作成。出島にゆかりあるハムと焼き物という異色のコラボレーション。一体どんな商品ができあがるのか?
取材先
会社名:明治屋商店
担当者:田川俊幸
住所:長崎市上町2-7
電話:095-822-0920
HP:http//meijiyaham.jp/

取材後記

主人公の田川社長は、本当に真面目!!どんなに機械化されても、先代から受け継いだ手間をかける作り方を変えず、真面目にコツコツと伝統の味を守り続けてきた方です。ハム・ソーセージというと大手の企業が多い中、小さな商店が100年続いているということは本当にすごいこと!それはひとえに、その地道さにあり、まさに日本のがんばる中小企業!

今回は、波佐見焼とコラボレーションする新商品作りを追いかけました。まったくの異業種とのコラボ。初めは何の伝手もなく苦労されたそうです。構想から2年かけて作り上げた『長崎ケーゼ』。初めて一般の方にお披露目した出島のお土産コンテスト。どんな評価を受けるのか、取材する私はドキドキ。しかし、田川社長は逆にいろいろな意見を聞けることが楽しみと話されていて、その姿勢が美味しいモノを作っていくんだなと感じました。

『長崎ケーゼ』は、去年ドイツで開催された国際コンクールで再び金賞を受賞!さらに、今年行われた長崎県の特産品新作展でも最優秀賞を受賞しました。田川社長は、『長崎ケーゼ』の第2弾として、今、新たなデザインの波佐見焼の器を制作中です!いろいろなシリーズを作って、器を集める方が出てくれれば・・・。田川社長の挑戦はまだまだ続きます!
担当:NBC長崎放送 柴田智恵

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