長崎県長崎市蚊焼町は古くから刃物の産地として知られている町。
良質な水と土に恵まれた蚊焼の包丁は、「切れ味」と「ねばり」に優れており、長崎県の伝統的工芸品にも認定されている。しかし、全国的にみると長崎県の包丁の生産量は7位。知名度においては他の産地に及ばない。
山口鍛冶工場は蚊焼で64年続く鍛冶屋。2代目の山口良仁さん(58)は伝統の技術を活かした新しい商品作りに取り組んでいる。それが、鉄で作ったオリジナル製品の制作だ。
鉄のチップを1枚1枚曲げて作るバラの花、世界に1つだけの鉄製のオーダー看板、高い技術とアイディアで県外からも注文が来るようになった。
今年、長崎市の依頼で、稲佐山の街路灯を製作することになった。新世界三大夜景として知られる稲佐山。普通の街路灯ではなく、伝統の技術を活かした新しいものを作りたいというオーダーだ。4年前に家業を継ぎたいと弟子入りした息子の大仁さん(22)と共に、大学の先生も巻き込んだ一大プロジェクト。光と鉄の共演で、一体どのような街路灯が出来上がるのか?職人親子の挑戦を追う。
良質な水と土に恵まれた蚊焼の包丁は、「切れ味」と「ねばり」に優れており、長崎県の伝統的工芸品にも認定されている。しかし、全国的にみると長崎県の包丁の生産量は7位。知名度においては他の産地に及ばない。
山口鍛冶工場は蚊焼で64年続く鍛冶屋。2代目の山口良仁さん(58)は伝統の技術を活かした新しい商品作りに取り組んでいる。それが、鉄で作ったオリジナル製品の制作だ。
鉄のチップを1枚1枚曲げて作るバラの花、世界に1つだけの鉄製のオーダー看板、高い技術とアイディアで県外からも注文が来るようになった。
今年、長崎市の依頼で、稲佐山の街路灯を製作することになった。新世界三大夜景として知られる稲佐山。普通の街路灯ではなく、伝統の技術を活かした新しいものを作りたいというオーダーだ。4年前に家業を継ぎたいと弟子入りした息子の大仁さん(22)と共に、大学の先生も巻き込んだ一大プロジェクト。光と鉄の共演で、一体どのような街路灯が出来上がるのか?職人親子の挑戦を追う。
■取材先
会社名:山口鍛冶工場
担当者:山口良仁
住所:長崎市蚊焼町2194
電話:095-892-1899
その他:蚊焼包丁(2400円~35000円)、
長崎ナイフ「軍艦島」2754円
会社名:山口鍛冶工場
担当者:山口良仁
住所:長崎市蚊焼町2194
電話:095-892-1899
その他:蚊焼包丁(2400円~35000円)、
長崎ナイフ「軍艦島」2754円
取材後記
山口鍛冶工場は100種類以上の刃物を製作しています。初めは伝統的な包丁作りの技と、
多種多様な刃物を取材するつもりでお話を聞きに行きました。
ところがびっくり!鉄で作ったバラの花に、竜のオブジェ!!見たこともないような鉄製品を作っていることが判明!失礼ながら、昔ながらの職人さんのイメージしか持っていなかった私。たくさんの人に知ってほしい、と取材を申し込みました。
当の山口さんは至ってマイペース。こう言ってはなんですが、商売っ気がないんです!!こんなにすごいものを作っているのに、ほとんど宣伝していない。口コミでお客さんがやってきます。
裏を返せば、それだけ山口さんの技術が評価され、必要とされているということです。
そして、その人柄。頼まれれば、何とか作りたいという気持ちで、お客さんの無理な要望にも応えます。山口さんに「大変ですね」と尋ねると、「大変と思うことはありません。どうやって作ろうかって考えるのが楽しい」と。まさにモノ作りをするために生まれてきたような根っからの職人です。
父の背中を追って4年前に弟子入りした息子の大仁さん。「父を超えるのは絶対」と22歳にしてしっかりとした志を持っています。日本の伝統的なモノ作りが後継者不足で衰退していく中、とても頼もしい存在です。父の壁は高いですが、お互いに切磋琢磨して、これからも良いモノを生み出していくことを期待しています!
多種多様な刃物を取材するつもりでお話を聞きに行きました。
ところがびっくり!鉄で作ったバラの花に、竜のオブジェ!!見たこともないような鉄製品を作っていることが判明!失礼ながら、昔ながらの職人さんのイメージしか持っていなかった私。たくさんの人に知ってほしい、と取材を申し込みました。
当の山口さんは至ってマイペース。こう言ってはなんですが、商売っ気がないんです!!こんなにすごいものを作っているのに、ほとんど宣伝していない。口コミでお客さんがやってきます。
裏を返せば、それだけ山口さんの技術が評価され、必要とされているということです。
そして、その人柄。頼まれれば、何とか作りたいという気持ちで、お客さんの無理な要望にも応えます。山口さんに「大変ですね」と尋ねると、「大変と思うことはありません。どうやって作ろうかって考えるのが楽しい」と。まさにモノ作りをするために生まれてきたような根っからの職人です。
父の背中を追って4年前に弟子入りした息子の大仁さん。「父を超えるのは絶対」と22歳にしてしっかりとした志を持っています。日本の伝統的なモノ作りが後継者不足で衰退していく中、とても頼もしい存在です。父の壁は高いですが、お互いに切磋琢磨して、これからも良いモノを生み出していくことを期待しています!
担当:NBC長崎放送 柴田智恵
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