幸せを届ける衛星 福岡発宇宙ベンチャー企業の挑戦
2021年1月24日、アメリカ・フロリダ州の射出場から最新小型人工衛星「イザナミ」を乗せたロケットが打ちあがった。衛星を開発したのは福岡の宇宙衛星ベンチャー企業「QPS研究所」だ。「イザナミ」は一般的な衛星とは違い、夜間や曇りでも地球を観測することができ、自然災害やインフラ施設管理などの分野で活用が期待されている。
従来の衛星開発では衛星を一機作るのに数百億円の費用が必要だった。しかし、QPS研究所は衛星の小型化に成功し、重量は従来の20分の1、開発コストは100分の1にまで縮小させた。今後合計36基の衛星を打ち上げ、10分に一度観測する「リアルタイム観測」を目指す。
衛星には共同製作した21社の福岡の町工場の技術が詰まっている。軽量化の為に世界初のアンテナ構造を開発。また本体のパーツはグラム単位で軽量化を徹底し、強度と軽さを両立する加工が施されている。
QPS研究所の始まりは2005年。九州大学の八坂教授(79)らが、宇宙工学を学ぶ学生と地元製造業の技術を宇宙開発で活躍させたいという思いで立ち上げた。現在社長を務めるのは八坂教授の教え子の大西俊輔さん(35)。若きリーダーが熱あるエンジニアと町工場の職人と共に宇宙の夢に突き進む。
世界が注目する福岡発の宇宙衛星に迫った。
従来の衛星開発では衛星を一機作るのに数百億円の費用が必要だった。しかし、QPS研究所は衛星の小型化に成功し、重量は従来の20分の1、開発コストは100分の1にまで縮小させた。今後合計36基の衛星を打ち上げ、10分に一度観測する「リアルタイム観測」を目指す。
衛星には共同製作した21社の福岡の町工場の技術が詰まっている。軽量化の為に世界初のアンテナ構造を開発。また本体のパーツはグラム単位で軽量化を徹底し、強度と軽さを両立する加工が施されている。
QPS研究所の始まりは2005年。九州大学の八坂教授(79)らが、宇宙工学を学ぶ学生と地元製造業の技術を宇宙開発で活躍させたいという思いで立ち上げた。現在社長を務めるのは八坂教授の教え子の大西俊輔さん(35)。若きリーダーが熱あるエンジニアと町工場の職人と共に宇宙の夢に突き進む。
世界が注目する福岡発の宇宙衛星に迫った。
取材後記
宇宙。それは最後のフロンティア。宇宙を夢見る少年少女、はたまた大人もたくさんいるだろう。タイムリーにも元某社長も大金を払って宇宙旅行に行っている。その宇宙でこの福岡生まれの人工衛星が活躍していると聞いて取材せねばと飛び込んだ。
宇宙に打ち上げるというダイナミックな話だけでなく、知れば知るほど地道な努力の積み重ねに人口衛星はできていた。特に軽量化の追求のためにQPS研究所の大西社長たちエンジニアと町工場の職人たちの陸上試験と試作の回数は100回を超えたという。
宇宙開発の中枢は日本ではJAXAや大企業。大西社長は九州大学の宇宙工学を卒業しており、同じく宇宙を目指す九州大学の同級生は皆関東地方や東海地方に就職したという。師匠であり創業者の八坂さんの作った福岡の宇宙産業の連携を残そうと会社を引っ張る強さには宇宙を開発する夢と同時に地元を想う気持ちにあふれていた。QPS研究所は 九州 パイオニア オブ スペースの略。九州から宇宙の先駆者になろうという思いがある。
これから36基の衛星の打ち上げを予定しているQPS研究所。
今も我々の幸せのために宇宙から見つめているのだろう。
宇宙に打ち上げるというダイナミックな話だけでなく、知れば知るほど地道な努力の積み重ねに人口衛星はできていた。特に軽量化の追求のためにQPS研究所の大西社長たちエンジニアと町工場の職人たちの陸上試験と試作の回数は100回を超えたという。
宇宙開発の中枢は日本ではJAXAや大企業。大西社長は九州大学の宇宙工学を卒業しており、同じく宇宙を目指す九州大学の同級生は皆関東地方や東海地方に就職したという。師匠であり創業者の八坂さんの作った福岡の宇宙産業の連携を残そうと会社を引っ張る強さには宇宙を開発する夢と同時に地元を想う気持ちにあふれていた。QPS研究所は 九州 パイオニア オブ スペースの略。九州から宇宙の先駆者になろうという思いがある。
これから36基の衛星の打ち上げを予定しているQPS研究所。
今も我々の幸せのために宇宙から見つめているのだろう。
(RKB毎日放送 / 金子壮太)
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