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大学生がGoogleマップで商店街を盛り上げる!

「Googleマップ」みなさん利用していますか? 仕事やランチのお店探し、旅行先でも今や欠かせないのが、地図アプリ。色々ある地図アプリで利用者数ダントツの1位が「Googleマップ」なんです。 最近ではこの「Googleマップ」で店舗情報を調べるのが主流になっていますが、実はお店の情報はそれぞれのオーナーがGoogleに登録してプロフィールを管理しているんです。しかしデジタルやネットに苦手意識のある店主だと使いこなせずに困っていることもあり、高齢者の多い地域など情報発信にばらつきがあるのが現状です。そんなお店を救おうと、Googleマップで町おこしをするという“救世主”たちの活動を取材しました。 JR唐津駅周辺には4つの商店街に150を超えるお店が営業しています。 商店街の活性化のため、まちづくりの会社「いきいき唐津」がこの「Googleマップ」のサポートを依頼したのが「NPO法人学生ネットワークWAN」。彼女たちはデジタル技術に特化した「エバンジェリスト」の集団。「エバンジェリスト」とは、“複雑なデジタル技術や流行を利用者に分かりやすく伝えていく人のこと”で、今ⅠT業界で非常に注目されています。現役大学生の彼女たちは「NPO法人学生ネットワークWAN」に所属しながら全国20拠点の地方の情報をSNSで発信したり、コミュニティラジオで地方創生に関するトーク番組を配信したりと「インターネット×地方創成」というテーマで精力的に活動しています。
そんな彼女たちが今回依頼を受けて行っているのが「Googleマップ」の使い方の指導。 商店街の各店舗をまわり、アカウント登録から口コミへの返信方法など2時間程かけて1つ1つ丁寧に教えています。彼女たちが活動する上で大切にしている事は代わりに登録や管理をするのではなく、お店の人が継続して使えるようにすること。およそ2か月かけて訪問してきたお店は、なんと50店舗で、それぞれの状況に合わせて登録から編集・管理方法などじっくりとサポートしてきました。ある店舗では間違えてマップ上に2つ同じお店を登録してしまい、その解除方法がわからずにずっと困っていたのを、今回のサポートで解決できたとか。 また学生エバンジェリストのサポートで、インスタやTwitterなど他のSNSでの情報発信に興味を持って始めたお店もあったそうです。 今回のGoogleマップの導入をサポートする活動を通して、彼女たちもやりがいや気づきがあったとのこと。普段はオンラインでの活動が多い中、商店街の人達とリアルに対面でサポートすることで「デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること」という言葉が、これまでふんわりしていたものが実感が沸いた経験になったと話します。 今後もこうしたデジタルを使った町おこしを全国的にも広げていきたいということで、今準備しているのが「全国商店街DXアワード」。Googleマップのサポートのようにデジタル技術の活用で新しい取り組みをする商店街を表彰するもので、彼女たち「NPO法人学生ネットワークWAN」も加わり開催されます。 このように若い力を活用して、デジタルを取り入れることによってより効率化を図りながら、歴史ある商店街を盛り上げて守っていこうという取り組みが行われています。

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