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春吉で愛されて20年以上!くじら料理を堪能できる隠れ酒場

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国体道路から一本入った細路地の、昭和の風情が残る一角に佇む「隠・台所 久岡家」。一帯はバーや小料理屋などが集まるノスタルジックな雰囲気で、路地に足を踏み入れるとどこかワクワク! まさに“知る人ぞ知る”という言葉がぴったりです。2000年6月に開業し、今年で23年目。店の入れ替わりが比較的多い春吉では古株と言っても差し支えない居酒屋です。

久岡家路地 久岡家 外観

店主の久岡久志さんはもともと海上自衛隊に5年ほど在籍し、24歳で飲食の世界に飛び込んだ料理人。洋食、和食、活魚料理など福岡で15年ほど腕を磨き、39歳で「隠・台所 久岡家」を開いたそうです。
開業時から店の名物に掲げたのはくじらの刺身。1種ないし2種の部位を用意する店はちらほらあったものの、5種以上の部位を常時用意している店はほとんどなかったこと、さらに久岡さん自身がくじら好きだったことから、くじらの刺身をメニューの柱に据えたそうです。

久岡家メニュー1

メニューは毎日書き換えており、その日仕入れた食材によって不定期で替わります。メニューを見て、くじらの刺身の種類の多さにびっくりしました。一度にこんなにたくさんの部位を食べられる店は福岡ではなかなかないでしょう。

久岡家 鯨と鮮魚の刺身盛り合わせ

久岡さんのすすめもあり、まず注文したのは「鯨と鮮魚の刺身盛り合わせ」(1人前2,000円~・税別※写真は2人前)。この日は近海もののヒラメ、カンパチ腹身、アジ、そしてくじらのウネ、サエズリ、百ヒロ、赤身の計7部位。なかでも赤身は鮮度重視で仕入れているそうで、メニューに並ばないことも多いそう。もしあればぜひ食べておきたい逸品です。赤身はモッチリ、ウネとサエズリはコリッ、百ヒロはグニッ! 部位ごとに異なる食感が楽しいです。鮮度管理を徹底していることから臭みは一切なく、くじらに苦手意識があった人が、こちらで食べて好きになったというケースもよくあるそうです。

久岡家 鯨の鍋

次にいただいたのは今年5月から新たにメニューに加わった「鯨の鍋」(1人前2,500円・税抜)で、こちらは前日までに予約が必要です。大阪で親しまれるハリハリ鍋からヒントを得ていますが、こちらは水菜以外にも大根、エノキ、長ネギと野菜がたっぷり。ショウガをしっかり効かせた和出汁にくじら肉の旨味が染み出しており、特に大根との相性が抜群です。さっぱりとした味わいなので、暑い時期にも良さそう。鍋のシメはうどんかそうめん(各500円・税別)が選べますよ。

久岡家メニュー2

結構お腹がいっぱいになってきたところで久岡さんが「常連さんが最後に注文することが多い」と教えてくれたのが、「きなこ豚のトンカツ」(2,500円・税別)です。シメにトンカツというのが珍しく、私もオーダーしてみました。

久岡家きなこ豚トンカツ

注文してからおよそ15分。見るからにボリューム満点のトンカツのお目見えです。使っているのは宮崎産のきなこ豚のロース肉。ジューシーで柔らかな仕上がりになるよう、150~160℃と低温の油で2度揚げしているそうです。驚くほど柔らかく、肉汁がしっかり閉じ込められたジューシーな食感。ゴマ塩とソースが添えられていますが、おすすめはさっぱりと味わえるゴマ塩です。約250gあるので3人ぐらいでシェアしても十分なボリューム。ハーフサイズ(1,250円・税別)もオーダーできるそうですよ。

久岡家1階店内 久岡家2階店内

店はカウンターのみの1階に加え、テーブルを備えた2階席を用意。10名以上の団体の場合、2階を貸し切って利用できるそうです。前日までの予約でコース(1名5,000円~・税別)もお願いできますので、大人数で利用する場合は相談してみてください。

店舗名:隠・台所 久岡家
ジャンル:居酒屋
住所:福岡市中央区春吉3-13-28
電話番号:092-771-1360
営業時間:17:00~OS23:00
定休日:日曜、祝日
席数:カウンター11席、テーブル12席
個室:2~20名
メニュー:刺身3種盛り1人前800円、刺身5種盛り1人前1,500円、鯨と鮮魚の刺身盛り合わせ1人前2,000円、鯨刺身盛り合わせ2,500円、きなこ豚のトンカツ2,500円、牛テールの塩焼き2,500円、自家製明太子1,000円、鯨のジャーキー1,000円※すべて税別
URL:https://www.facebook.com/hisaokaya.hakata.haruyoshi/

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