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知っているようで知らない「日焼け止め」の選び方、SPF?PAとの違いは?

暮らし

まだ5月ですが今年はすでに真夏日を観測。紫外線による日焼けにも注意が必要です。日焼け止め商品の選び方と正しい使い方について紹介します。


◆「室内にいても紫外線が届いている」
福岡県は21日も久留米市で30度を超えるなど5月に入り暑さが増しています。21日時点で夏日はすでに10日以上も観測されていて、紫外線にも注意が必要です。福岡市中央区のコスメショップでは先月下旬ごろから日焼け止めの商品がよく売れています。クリームタイプやジェルタイプのほか、最近では手軽に使えるスプレータイプやスティックタイプも人気だといいます。

木馬館・林田美佐子店長「室内にいても実は紫外線は届いています。海とか山とかレジャーだけでなく、日常的にも紫外線対策をするために日焼け止めを毎日使ってほしい」

この店でも30種類以上の日焼け止めがあります。どれを選んでいいのか悩みますが街の人は何を基準にしているのでしょうか?

市民「べたべたすると塗りにくいのですべすべするようなタイプを使っている」「SPAとPAの数値が高い方が良いと聞くので数値が高いものを」「+50とかの方が良いのかなと思って+が多いものを使っている」


◆SPFは1あたり約20分の効果
日焼け止めの商品に必ず表記されているのがSPFとPA、そしてその横には数字があります。一体これは何を意味するのか?専門家に話を聞きました。

高松ひろこ皮フ科・高松紘子院長「地上に降り注ぐ紫外線はUVBとUVAの2種類になるそれぞれの紫外線をカットする効果を示す指標です」

肌に影響する紫外線はUVAとUVBの2つがあります。UVAは、シワやたるみの原因になるもので、UVBは肌が黒くなったりシミの原因になったりする紫外線といわれています。この2つの紫外線をそれぞれカットする効果を示す指標、それがSPFとPAです。

高松院長「まずUVAに関しては(日焼け止めの)PAという数値を使う。日本ではPAの1+~4+まででそれで防止効果を表しています」

PAは最大値が4プラスで、数値が大きいほど防止効果が高いといわれています。

高松院長「SPFに関してはUVBのカット率(日焼け止め)を塗ってない場合と塗った場合の比を示している最大が50で(塗ってない場合と比べると)50倍以上の(紫外線カットの)効果があるものを50としています」

SPFは1あたり約20分の効果があるとされています。つまりSPF50の場合約17時間、効果があることになります。そうなると、SPFもPAも数字が大きいものを選んだ方が効果も持続性もあるように思えますがその分、肌への刺激や負担が大きいことから高松医師は状況にあわせて日焼け止めを選ぶよう薦めています。

高松院長「使用するシーンに関しては日常生活程度なのか屋外でのレジャーなのか炎天下でのマリンスポーツ並みなのか三段階でSPFとPAについては必要な数値が決められています」


◆1度塗って終わり?3時間に1度は塗り直しが必要
夏場は汗で日焼け止めが落ちるため、最低でも3時間に一度は塗りなおすことが好ましいと話します。一方で、赤ちゃんについては皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいため早めの対策が必要としていますが使う商品についてはSPFが30以下、PAは2プラス以下と刺激の少ないものを薦めています。

高松ひろこ皮フ科・小島淳子さん「ミルクタイプやクリームタイプは7ミリぐらいのパール粒一粒が手のひら一枚分赤ちゃんは顔とかだったらローションだと100玉サイズが手のひら一枚分」
講義に参加した人「まだ生まれて二か月なので(日焼け止めを)使って良いものなのか分からなかったですが安心しました。使って良いということだったので」「今まで少なめで塗っていたのでちゃんとした量を使ってしかも2~3時間おきに塗りなおさないといけないことが勉強になりました」

日に日に強まる紫外線。肌への負担を考慮し、状況に応じた商品を正しく使うことをおすすめします。

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