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福岡・大川市で出荷最盛期!伝統工芸品「花ござ」の魅力

今まさに最盛期を迎えている「花ござ」の製造。高い吸湿性があり、消臭効果などこれから暑くなる時期に最適なアイテム。伝統的に使われている日本の敷物ですが、今の花ござはオシャレなデザインで洋室にも合う!花ござの魅力に迫ります。

大川市は花ござ生産量全国一位!い草製品会社「インスタイル」で、その魅力に迫る

大川市にある「インスタイル」。花ござを中心にい草製品の販売・製造を行っている会社です。
大川は家具だけではない!い草の産地としても有名。花ござ生産量はなんと全国第一位。現在、インスタイルでは熊本産で100%国産のい草を使用。約8割が海外産という業界の中で国産にこだわって製造しています。国産のい草の良さは”しなり”。芯がしっかりしていて強度がある、ということ。国産のい草を使うことにより、より長持ちする商品に仕上がるのだそうです。

工場内ではい良いい草の香り。そして、入ってまず目につくのは、下が土間だということ。足が疲れないということと、工場内の温度の上昇を抑えてくれる昔ながらの効果があるのだそう。花ござの特徴は鮮やかな色合い。い草を染色したもの「花井」を使います。この花井を使って織られたものの総称が「花ござ」です。中でも「掛川織(かけがわおり)」は筑後地方に古くから伝わる伝統的な織り方で、他の織り方と比べて目幅が広いので、表面が平面的で弾力性に富み、肌触りが良いのが特徴。デザインには型紙があり、それぞれのデザインに合わせた穴が開いています。穴に針が通り、釣り糸を通じてその番号通りのい草が送られて幾重にも重ねられていきます。ロールが回転していて左右から送られる理由は、い草は根に近い部分は硬いが、先端は柔らかいためバランスをとるためなのだそう。
1日の作業で1台につき12畳分しか作れないため、ほかのものと比べると高価ですが、掛川織の花ござはとにかく長持ち、肉厚でふっくらしています。裏表で使えるので、最低でも5年。中には10年使用する方もいるとか。

デザイン性&機能抜群!い草アイテム続々登場!

い草の魅力を身近に感じてほしいと、インスタイルでは手にしやすいオシャレな商品の開発にも力を入れています。

まずは、靴の中敷きの「インソール」。水分を吸収し、消臭効果が抜群。クッション性があるので足が疲れにくいのが特徴です。さらに「カップスリーブ」は熱い物は冷めにくく、冷たいもの物は氷が溶けにくくなり、飲み物を快適に飲めるアイテム。い草は熱伝導率が物凄く悪いのでその特性を活かしています。氷の上にござを引いていてもなんと冷たくありません!冷気を通さないので夏だけでなく、実は冬に使うのもおすすめなんです。

さらに、ベビーカーシートや、フラワーベース、マスクケースなどなどい草の可能性は無限大。現在、福岡花ござの地域団体商標登録を目指し、日本製品の良さを新めて発信中です。
インスタイルの商品は小倉井筒屋をはじめ、東京の百貨店、そしてインスタイルHPからも購入が可能。ぜひ一度手にとっていただきたい商品です。

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