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「地球の歩き方」ハワイ版プロデューサーが仕掛けるシリーズ初の“市”版は地元住民が“再発見”できるかに焦点

旅行ガイドブック「地球の歩き方」が初めて市に特化した一冊、福岡県北部の「北九州市」版の制作を進めています。11月2日までに表紙が決まり、掲載内容も固まってきました。発行はまだ先ですが、制作途中の“裏側”に密着しました。目指すは、全国の人はもちろん、地元の人ですら「こんなところがあったんだ!」という“再発見”の提供。そのために、口コミや市民の意見を参考にしながら、プロデューサーが現地をめぐります。ディープな情報を掲載するためには、ディープな取材。地元の人とコミュニケーションを取りながら、筆を進めます。

ハワイ版のPが「北九州市版」を担当、表紙は小倉駅に

黄色い冊子でおなじみの「地球の歩き方」。来年2月には「北九州市版」が発売されます。地元市民の期待が高まるなか、プロデューサーを担当するのは、これまでハワイ版など数多くのヒットを手がけた日隈理絵さんです。

プロデューサー日隈さん「表紙は小倉駅に決めました。旅人の玄関口みたいな意味合いも込めたくて。銀河鉄道のモノレールも北九州らしいし、こういう絵こういう場所って全国的にもないので」

表紙は市民からの意見をもとに決まった「小倉駅」の表紙。本の顔となる一枚を決めるため、様々な画角で写真におさめます。小倉駅は九州では博多駅に次ぐ利用者の多いターミナル駅。コンコースの南側は吹き抜けで、3階から4階にかけてモノレールが入る構造です。日隈さんはモノレールを“飲み込む”ような独特の外観に魅力を感じています。

日隈さん「やっぱりちょっと不思議な光景ですよね、見たことがない。こんな駅ビルに突っ込んでいるところは」

モノレールが入線するタイミングを伺い、フォトグラファーと息を合わせます。

日隈さん「お~すごい。撮れました?」
雑誌フォトグラファー「撮れました!」

小倉の街を歩く一行が足を止めたのは、紫川にかかる橋に建てられたオブジェです。北九州市民には「マカロニ星人」の愛称で親しまれています。日隈さんが「マカロニ星人」を知ったのは、読者からの「口コミ」なんだそうです。

日隈さん「編集部に一般の方から「ペンネ」も載っていますか?などの情報がメールで来るんですよね。どこかで本が出ると知った方から。もともと地球の歩き方は口コミでできた本だったので、口コミは大事です。“はみ出し”にいっぱい入れています」

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この記事を書いたひと

下濱美有

1996年大阪府生まれ。2019年入社。本社報道部で事件取材担当後2020年~北九州市で警察・司法・市政を担当。得意分野は芸術。

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