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路地裏の小さなお店から、市内4店舗まで広がった人気ベーカリー

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2011年に、西新の文字通り路地裏にオープンした「ロヂウラベーカリー」。売り場3坪、厨房も5.5坪と小さなお店ながらもその実力で人気を博し、2019年に黒門店、2021年に百道浜店、そして2023年には平尾店と、特にここ数年の展開はめざましいものがあります。

ロヂウラベーカリー黒門外観

2店目にオープンした黒門店は大濠公園そばの住宅地の、これまたわかりづらい路地裏にあり、スマホの地図片手にたどりつきました。静かな立地もさることながら築85年の古民家を改装したお店は、穏やかな時の流れを感じさせてくれます。「都会の喧騒から離れたゆっくりとした空気感のなかで、パンを楽しんでいただきたくて」とオーナーの峰尾大祐さん。1階が売り場で、2階は広々としたイートインスペースになっています。

ロヂウラベーカリー黒門内観

それぞれの店舗の中心に位置する黒門店には西新店から日に3度パンが届けられ、週末には平尾店からもパンと焼き菓子が届くので、平日は約70種類、週末には約100種類ものパンが揃います。そしてそのラインナップは、惣菜パン、菓子パン、ソフト系からハード系、デニッシュ系といろいろです。

訪れた昼前の時間帯にちょうど西新店からたくさんパンが届いていて棚はびっしり。選ぶのに悩んでしまったので、パンを並べていたスタッフさんに「ヘルプ、ミー!」。おすすめを教えてもらいました。

ロヂウラベーカリー黒門メロンパン ロヂウラベーカリー黒門あんぱん

まずは、大人気商品という「ロヂウラメロンパン」(205円)です。あられ糖をまとった姿がなんとも愛らしくあります。ベースは卵とバターをたっぷり使ったブリオッシュ生地で、風味よくなめらかな口溶け。クッキー生地にはバニラビーンズが使われ、甘く華やかな香りが鼻を抜けます。あられ糖のザクザク感もリズミカルで楽しい!
「うす皮あんぱん」(216円)は、「ひよ子」饅頭を彷彿とさせるこれまた愛らしい形をしています。ぱっくり割ってみると上部のでっぱりにまであんがたっぷり。なんと生地の2倍の量のあんを入れているそうです。甘さ控えめの粒あんと、生地はこちらもブリオッシュで上品な味わい。ご近所にはこのあんぱんを見かけたら立ち寄る熱烈なファンもいるそうです。

ロヂウラベーカリー黒門明太バゲット ロヂウラベーカリー黒門サルサバゲット

続いて不動の人気「明太バケット」(302円)です。焼き上がったバゲット生地をカットして、よつ葉バターとふくのやの明太子をたっぷりサンドし、上にも明太子を塗って再び焼いています。サンド部分の明太子はミディアムレアで絶妙な焼き加減。品切れにならないよう、棚からなくなればすぐに焼くそうです。
最後は、黒門店オリジナルの「サルサチーズフランス」(302円)です。バケット生地にチーズとサルサソースを乗せて焼き上げてあり、ソース部分をかじるとじゅわっとしたソースがピリッとした辛さとともに口に広がります。黒門店オリジナルはほかに「ジェノベーゼチーズフランス」(302円)なども作られています。

「ロヂウラベーカリー」ではチーズやワインを熟成させるのと同じぐらいの低温で、20~24時間かけてパン生地を発酵しているそうです。「低温でじっくり発酵することで、酵素の力によってでんぷんが糖へと分解されます。パン生地自体が糖分を含んだ状態になり、自然な甘みが生まれます」と峰尾さん。とくにバゲットはそれがよく現れていて、噛むほどに甘みと旨味を感じます。

ロヂウラベーカリー黒門パン棚

路地裏の小さなお店から、いまや市内4店舗まで広がりましたが、丁寧なパン作りと“いつでもたくさんの中から選んでもらえるように”との姿勢は変わらぬままです。店舗どうし連携しつつ、それぞれの土地のカラーに溶け込み、町のパン屋として幅広くたくさんの人たちを笑顔にしています。

店舗名:ロヂウラベーカリー 黒門店
ジャンル:パン
住所:福岡市中央区黒門4-23
電話番号:092-791-9605
営業時間:8:30~18:00(イートインはOS17:00)
定休日:火曜
席数:カウンター4席、テーブル19席
個室:なし
メニュー:ロヂウラメロンパン205円、うす皮あんぱん216円、明太バケット302円、サルサチーズフランス302円、ジェノベーゼチーズフランス302円、ベーコンエッグ237円、あんバター248円
URL:https://www.rojipan.com/

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この記事を書いたひと

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