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「記憶が消えている」殴られて重傷を負った男性が法廷で証言【博多駅前ストーカー殺人事件】

JR博多駅前の路上で元交際相手の女性を殺害したとして起訴された男が、別事件の裁判で7日、再び福岡地裁の審理に臨みました。男から殴られて重傷を負ったとされる男性が法廷に立ち「記憶が消えている」などと証言しました。


◆“傷害事件”の審理が先行して続いている
住居不定、無職・寺内進被告(32)は去年1月、JR博多駅前の路上で元交際相手の川野美樹さん(当時38)を包丁で刺し殺害したほか、福岡市博多区上川端町の路上で、面識のない男性の顔を複数回殴りけがをさせたとされています。男性は目の周りの骨を折るなどの重傷を負いました。福岡地裁では7日、男性が殴られた事件の審理が行われ、被害男性は「飲食店を出てから病院で目が覚めるまで、記憶が切り取られた感じで消えている」「写真のような感じで記憶が残っていて、真っ暗の中に腕を振りかぶって殴りかかるような人の光の輪郭がみえる」などと証言しました。


◆検察側は「交際相手に声をかけられ立腹」と主張
これまでの裁判で寺内被告は「男性を手拳では殴っていません」と起訴内容を否認。検察側は「交際相手の川野さんに被害者が声をかけたことに立腹して足で蹴り、その後、警察に通報していた被害者を見て顔を殴った」と主張しています。弁護側は「酔い潰れた川野さんが連れ去られそうだと思って、身を守るため反撃した」「腕の内側が顔にあたった」などと説明し、無罪を主張しています。

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