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公金4億投入“災害復興のシンボル”の運営会社「資金繰り窮し継続困難」と突然閉館 村民は困惑 福岡・東峰村

九州北部豪雨からの復興のシンボルとして、3年前にオープンした福岡県東峰村の観光拠点が10日、突然閉館しました。廃校となった小学校の改修費約4億円を公費負担した村への連絡は一切なく、村長をはじめ村民から困惑の声が上がっています。

「久しぶりにコーヒーを」閉館に驚き

マルワ窯 太田富隆さん


施設で働く村の住民が閉館を知ったのは、ホームページでの発表の後。施設内で開かれていた陶芸教室で講師を務めていた地元の陶芸家には連絡もありませんでした。

マルワ窯 太田富隆さん「ランチとか、レストランは『けっこうお客さんが入っているな』という印象ではありました。焼き物なんかもいろいろしているので、どういう風になるのか。今から詰めて話したいなとは思っているんですけど」

11日の取材中にも、閉館を知らない観光客が施設を訪れていました。

訪れた人「久しぶりにここでコーヒーでも飲みに来ようかな、と思って。さみしいですね、もったいない。いい所なのに」
「知らなかったです。周知されなかったんですかね、こういう施設があるってことが」
「採算取れなかったのか」

運営会社「一切お答えできない」


村と5年の賃貸契約を結びながら、3年も経たずに閉館となった「アクアクレタ小石原」。運営会社「小石原ドットコム」の代理人弁護士は、取材に対し「今は一切お答えできない」と回答しています。

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この記事を書いたひと

三浦良介

1999年入社、テレビ営業部、大阪支社勤務を経て2011年から情報番組のディレクターを務める。2016年から報道記者として政治・経済を中心に取材奮闘中。

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