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福岡県内60市町村で、各市町村の「自慢」と「不満」をインタビュー。今回の舞台は水の都「柳川市」と、世界企業のTOYOTAやNISSANの工場などが多数存在する「苅田町」です。知られざる市町村の魅力に迫ります!
グルメと川下りの柳川市
ウナギが美味しい!

多くの人が「自慢」として挙げたのがウナギ。江戸時代から愛されてきたせいろ蒸しには、年間100万匹ものウナギが使われているそうです。

しかし一方では「観光地価格になって、柳川市で食べるウナギはちょっと高い」という不満の声も聞こえました。
有明海で獲れる地魚
ウナギだけではなく、地魚も美味しい柳川。「夜明茶屋」(柳川市稲荷町)には、ムツゴロウの出汁を使ったインスタントラーメンやワラスボなどが並んでいます。
なかでも人気は、ゴリけんが命名した「THE さBAR」。鯖を燻製して特製タレで味付けをした看板商品です。
絶メシリストで町おこし

絶滅してほしくない古き良き飲食店の絶品グルメを、町全体で盛り上げようとする取り組み「絶メシリスト」も、柳川の自慢。現在では19軒が認定されているそうです。
「絶メシリスト」認定店のひとつ「喜よし食堂」(柳川市稲荷町)には、94歳まで自転車に乗って出前に行っていたというトセ子さん(店主の母)が現役で働いています。そんな看板娘のおすすめは「ちゃんぽん」。柳川市民自慢の一杯です!
観光客に人気の川下り

水の都として知られる柳川といえば、「どんこ舟」に乗ってのんびりと町中を観光できる「川下り」。昼間は観光客で大賑わいです。

市民自慢の「川下り」ですが、実は夜も舟が動いているのをご存知でしょうか。正体は、「船頭クラブ」という社会人部活。柳川が大好きな地元の有志達が、仕事終わりに舟を借りて練習しています。
「船頭クラブ」に参加している20代女性は、柳川の自慢を「独特の地形」だと熱弁。さらに、難解な柳川弁をマスターすることにもハマっているそうで、一番好きな柳川弁は「いっちょかっちょいったっちゃ」。「そんなに色々言ったって無理じゃん」という意味だそうです。

ちなみに、こちらの女性はフィンランド語も喋れるのですが、柳川弁はフィンランド語よりも難しいとのことでした。
福岡随一の工場地帯・苅田町
町名が読みづらい

この町の正式名称は「京都郡苅田町(みやこぐん かんだまち)」ですが、「キョウト群カリタ町」と読み間違える人が続出。

さらに「京都郡苅田町神田町(みやこぐん かんだまち じんでんちょう)」は、もっとややこしい。

なんと、取材をしていると「苅田町神田町(かんだまち じんでんちょう)」に住む「丹田(たんだ)」さんに遭遇。ますますややこしい!
一度は見たい苅田山笠

さっそく不満が出た苅田町ですが、もちろん自慢ポイントもあります。それは「苅田山笠」。毎年9月中旬から10月1週目に開催され、およそ580年の歴史があるお祭りです。
なかでも、山笠をぶつけあう「喧嘩神事」が有名。神輿をかつがない人でも楽しめるお祭りになっているので、ぜひ足を運んでみては?
世界一美味しい山芋鉄板がある
苅田駅から車で約5分の場所にある「お好み焼き&鉄板焼き 太閤」。創業36年、地元の人に愛されるお店です。
地元民が「世界一美味しい」と言う「山芋鉄板」(700円)がこちら。外は香ばしく中はフワフワの食感です。……が、世界一の秘密はわかりませんでした。
ゴミ袋が無料でうれしい

大企業の工場が多数存在するため、税収が多い苅田町は、ゴミ袋を無料配布して町民に還元しています。
大久保嘉人選手の出身地
苅田町といえば、ワールドカップ2大会に出場した経験がある、日本を代表するエースストライカー・大久保嘉人選手の出身地。住民の中には、実際に会ったことがある人もいました。
駅前の歩道橋は何のため?
そんななか、多くの人が「不満」としてあげたものが苅田駅前の歩道橋。苅田駅の改札口は2階にあり、その横にはエスカレーターが設置されているため、階段を使う人はほとんどいないそう。そのため「何で歩道橋があるのかわからない」という声が多数聞こえてきました。

苅田町役場建設課の前田悠介さんに聞いてみると「当初は国道の先まで歩道橋を設置して他の施設とつなぐ構想だった」そうですが、いろいろあって断念したとのこと。
しかし、なかには歩道橋を使っている人もちらほら。理由を聞いてみると、「運動するため」。もはや、苅田駅前の歩道橋は「トレーニング施設」と化していました。
福岡どこの何クイズ
誰もが知っている福岡のシーンから出題。福岡県民なら誰もがわかる!?
Q.どこの何?

A.チロリアンのキャラクター
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