地元ハコザキではちょっぴりマイナー側なJR箱崎駅東口。駅前広場はあるものの、駅前の賑わいを生む店舗はなく、マンションが立ち並んでいる。しかしほんの少し筥松の方に足を踏み入れると、まちかどに突如出現するのが肉バル「ノダニク」。この地域になかった業態かつメニュー展開で、オープン以来足繁く通っていましたが、瞬く間に人気店となり、歴史ある商店街側、箱崎の本通りにも出店。それが今回ご紹介する「牛タン焼 のだにく」です。

なんといっても魅力は、オーナー野田さんの肉の目利きと発想、そして人柄。時々に手に入る様々な部位を、適材適所な調理で提供してくれます。また、箱崎商店街の活動にもとても積極的に協力してくれていて、月に1度の箱崎駅西口前のマルシェにもほぼレギュラーで出店。「牛タン焼 のだにく」「ノダニク」、マルシェと、ぐるぐるとノダニクループにハマってしまう感じです(さらに3店舗目「肉グリル ノダニク」も千早にできてしまった!)。

牛タン焼の方は、カウンター、個室、小上がりの座敷が用意されており、人数やシチュエーションに応じて幅広く利用できます。そしてお料理はといえば、お通しの豆腐を自分で割る遊び心(詳しくは行って試してみて!)も楽しく、スタートからテンションが上がります。メインはもちろん「牛タン焼」ですが、ここはぜひ「上」をオーダーして頂きたい。また、名物「牛タンメンチカツ」もマスト。そして地元を大事にする心意気。商店街のお魚屋さんやこんにゃく屋さんから仕入れる食材からなるおつまみたち。このお店だけでまちごと楽しんだ気になれます。余談ですが、このお店は100年以上続く老舗こんにゃく店の一角にあり、10年以上地域で愛されてきた、この本の2でもご紹介した「筥崎こ村」さんが移転した跡地です。内外装デザインは継承しつつ、牛タン焼きらしさをプラスして最少手数でリニューアル(弊社担当です)。場の力を引き継ぎながら、ギョーザなど新メニューも続々開発中とのことで、これからも進化し、益々繁盛していくのが楽しみです。
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