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若者の「好き」を聞く|アナウンサーコラム

テレビ・ラジオにおいての「若者向け番組」の「若者」とは、どういう人なのだろう。

平日の夕方に放送中のRKBテレビ「タダイマ!」で「これテストに出ませんが…」というコーナーを毎月担当している。実際に高校に足を運び、その「若者」たちの生の声を聞いていく。

動物好きで農業科に通う若者、KPOP好きな吹奏楽部の若者……。環境はバラバラだが、彼らの共通点は、自分の「好き」にまっすぐなところだ。私は今27歳。高校生の頃も昭和の映画やヒーローが好きだったが、周りの目を気にして趣味をオープンにできなかった。今の若者は「私の推しは……」と語り始めると止まらない。さらに、それを皆が受け入れている。「オタクは恥ずかしい」と思っていた高校時代の自分は、もはや一昔前の価値観だったのだと気づいた。

SNSの普及で、それぞれが趣味のグループを作り、国民的な人気はもはや「神話」になりつつあるように感じる。一方で、「推し活」に代表されるように、それぞれの「好き」への熱量は非常に高い。カメラを通して、そのまっすぐさを余すことなく伝えたい。

次回は、24日に福岡市の香椎高校ファッションデザイン科を放送予定だ。今度はどんな「好き」を見せてもらえるのだろうか。楽しみだ。


6月7日(土)毎日新聞掲載

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冨士原 圭希

RKBアナウンサー

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出身地:千葉県野田市 誕生日:3月20日 趣味・特技 趣味 映画、テレビ、ラジオ、仏像鑑賞 特技 啖呵売(物を売るための口上。立板に水の話芸に憧れて)

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