スペインの古城をイメージしたバー空間で味わう 個性豊かな創作カクテルの数々

今回訪れたのは、ホテルニューオータニ博多の地階にある「バー カステリアンルーム」。
昭和53年のホテル創業当時から変わらない、スペインの古城をイメージしたレンガ造りの内装が印象的なバーだ。
こちらのバーでは、季節のフルーツを使ったカクテル2種を月替わりで提供しており、今回は6月限定のブルーベリーのカクテルをいただいた。

1杯目にサーブしていただいたのは、ブルーベリーリキュールと巨峰のリキュールがベースのオリジナルカクテル「ブルーベリー・ワルツ」。
飲むヨーグルトと蜂蜜が加わり、ラッシーのような柔らかな口あたりと心地良い甘さが特徴的。グラスに添えられた実をつまみながら味わうと、ブルーベリーとヨーグルトの相性の良さが一層引き立つ。

2杯目にサーブしていただいたのは、ラムベースのフローズンカクテル「ブルーベリー・ガーデン」。
その味わいを一言で表現するならば、“ブルーベリー・フローズンモヒート” というのが一番しっくり来るかもしれない。
ミントシロップの風味と甘さががブルーベリーと絶妙なハーモニーを奏で、これからの時期にぴったりの爽快感あふれる一杯だ。
そして、最後に特別な一杯を。

「バー カステリアンルーム」のバーテンダー 荒木陽芳さんが創作し、昨年8月に開催された全国大会「第10回 HBA/KOKUBU カクテルコンペティション2024」でグランプリに輝いたカクテル「Unison(ユニゾン)~食の共演~」をいただく。

甘いバニラ香とライ麦由来のスパイシーさが特徴のアイリッシュウイスキー「イーガンズ・ヴィンテージ・グレーン」にスイートベルモットとカシスリキュールを合わせ、ソーダを少量加えたのち、仕上げにブラックペッパーを振って完成となる一杯。
ハイボール、マンハッタン、カシスソーダの特徴が相互に顔を出し、ソーダが加わることで口あたりが軽くなり、そのネーミングどおり、食事との相性も抜群のカクテルに仕上がっている。
「バー カステリアンルーム」は、ホテルバーテンダーの最高峰を決める全国大会「HBAカクテルコンペティション」において史上最年少で優勝を果たした倉吉浩二さん(現「BAR倉吉」オーナー)をはじめ、数々の全国大会優勝者を輩出してきたバーとしても知られている。
メニューには、歴代のコンペティション受賞カクテルが一堂に掲載されているので、一杯ずつ飲み比べてながら、創作カクテルの奥の深さに触れていくのもまた一興である。
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう