皆さんは「レモン彗星」をご存じでしょうか。この秋、夜空をにぎわす天文ショーとして今話題となっています。次回地球に近づくのは1000年以上先。文字通り「またとない機会」なのです!
レモン彗星は、アメリカのレモン山天文台で1月に発見されました。この彗星が8月ごろから急激に明るくなり、なんと肉眼でも観測できる可能性がでてきたのです。
国立天文台によると、レモン彗星が観測しやすい時期は、地球に接近する10月20日ごろから、彗星が太陽に近づいて明るく見える11月5日ごろまでとのこと。この期間は、日没から1時間後を目安に西の空で観測チャンスとなる予測です。高度はそこまで高くないため、西の空が開けた所だと良いでしょう。
予想されている彗星の明るさは3~4等程度。街明かりのない暗い場所であれば、肉眼で見ることもできるそうです。福岡市内のような比較的明るい所だと、肉眼ではやや難しいかもしれませんが、双眼鏡などを用いれば観測できるでしょう。
また機種によっては、スマートフォンで撮影できる可能性もあるとのこと。試してみる価値はありそうですね。ちなみに、レモン彗星の色は黄色ではなく緑色のようですよ。ぜひ宵の空を眺めてみてはいかがでしょうか。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2025年10月11日掲載
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