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ランチの予約不要。思い立ったその足で、本格和食をお値打ちに楽しめる

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いけなが_外観 いけなが_店内

大人が肩肘張らず、落ち着いて和食ランチを楽しめる場所は、ありそうで意外と少ないもの。そんな願いを心地よく叶えてくれるのが、2026年4月に桜坂にオープンした「いけなが」です。
店主を務めるのは、日本料理を軸に、中華や寿司の世界でも研鑽を重ねてきた池永一輝さん。通りから一本奥まった静かな地に佇む店は、瀟洒な趣を湛え、扉を開ければ凛と落ち着いた空間が広がります。そんな上質なひとときを過ごせるにもかかわらず、ランチの御膳は3,300円という嬉しい価格設定。本格和食を気軽に味わえる、知っておきたい一軒です。

幼い頃から料理に親しみ、わずか8歳で自ら炒飯を作っていたという池永さん。料理の道へ進んだのは、ごく自然な成り行きだったといいます。その原点を思わせるように、御膳の一品目・八寸には、食材と真摯に向き合う姿勢が表れています。
手毬寿司は、生マグロ、アオリイカ、海老の三種。いずれも煎り酒でほのかに味を含ませており、口に運べば、素材の旨みがやわらかくほどけていきます。さらに、蓬麩やホタルイカ、蕗、鶏と葱を合わせた一品など、香りや食感の異なる旬の味覚が彩り豊かに盛り込まれ、ひと皿の中に季節の移ろいが映し出されています。
それぞれの品が主張しすぎることなく、確かな存在感をもって響き合う構成は見事。ひと口ごとに新たな表情に出合い、食べ進めるほどに期待が高まっていきます。

二品目に供されるお造りは、生マグロ、アラ、キンメダイと、目にも華やかな取り合わせ。その日の仕入れによって魚種は変わるものの、内容の充実ぶりとほどよいボリューム感は嬉しい限りです。いずれも鮮度のよさが際立ち、口に含めば、それぞれの旨みが広がります。これからの季節には、冷えたビールや日本酒とともにゆったりと味わうのもまた一興です。

ikenaga_ご飯

メイン料理は、その日の気分で選べる3種類。「季節野菜と糸島豚のせいろ蒸し」「大きな季節の焼魚 炭火焼きで」「季節野菜と海老の天ぷら」と、いずれも素材の持ち味を丁寧に引き出した品々が並びます。内容は月替わりで、訪れるたびに新たな味わいに出合えるのも魅力。ちなみに今月は「刺身盛り合わせ」「季節の焼魚」「天ぷら盛り合わせ」を予定しているそうです。
茶碗蒸しや漬物、味噌汁を添えたお膳が運ばれた後、満を持して登場するのが土鍋で炊き上げたご飯です。蓋を開けた瞬間にふわりと立ちのぼる湯気と香り、つややかに輝く炊き立ての米。ふっくらと炊き上げられたご飯は、一口ごとに米の甘みが広がり、思わずお代わりしたくなるおいしさ。しかも、お代わり自由という嬉しい心配りも。この充実した内容で3,300円とは、なんとも贅沢で良心的です。

「まずは店の味を知っていただきたくて、お昼は予約なしでも気軽にお越しいただけるようにしています。食材も九州産、なかでもできるだけ福岡のものを選び、既製品は使わず、一から手作りしています」と池永さん。
その真摯な仕事ぶりと滋味深い味わいは、すでに地元の人々の間で評判を呼び、ファンを増やしている様子。予約不要でいただける昼のお膳はもちろん、お昼のコースや夜の料理をゆっくり堪能したい場合は、事前の予約がおすすめです。

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