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こんにちは。RKBラジオのキャスタードライバー・スナッピー52期生の山村百星です。お祭りや花火大会のシーズン真っ只中。街で浴衣を着る人を見かける季節になりましたね。今回は、6月24日放送の『#さえのわっふる』でリポートした、福岡市城南区堤にある驚きのお店をご紹介します。なんと全品オール390円で着物や浴衣が買える「糸吉 -Itokichi-」です。
全品390円!廃棄される着物に新たな命を

お店があるのは、アパートの一室。6畳2間の空間には、1000点以上の着物、浴衣、振袖、帯、飾り紐などが所狭しと山積みになっています。価格はすべて「390円(税別)」。

これらはすべて、引越しや不用品回収の現場で廃棄されるはずだったもの。現在、日本では年間約500トンもの着物が捨てられていると言われています。糸吉ではそのうち年間約100トンの着物を引き受け、新たな持ち主へと循環させています。例えば今年5月だけでも4250点を扱い、そのうち2880点が次の持ち主の手に渡りました。
390円という価格は、「サンキュー(39)」=「ありがとう」の気持ちが込められています。
豪雨災害の現場から始まった着物“救出”

店主の丹野寛さん(41)は、引越しや不用品回収の仕事をしています。その傍らで、廃棄される着物を現場から救い出しているのです。
元々、生まれてから一度も着物を着たことがなかったという丹野さん。初めて廃棄着物に触れたのは、豪雨災害での不用品回収現場でした。倉庫が水に浸かり、大量に捨てられていく着物を目の当たりにして「どうにかできないか」「着物に宿る物語や思いを循環させていきたい」という思いが日に日に強くなりました。その後、リメイク品などを中心に各地で譲渡会を開催するようになったそうです。
SNSの反響と不思議なご縁が重なりオープンへ

運命が大きく動いたのは2025年11月15日。この日は丹野さんのお誕生日でした。 誕生日企画としてSNS(Threads)で着物を無料配布したところ、偶然にもその日が「きものの日」だったため、投稿が大きな反響を呼びました。
さらに、母親の誕生日(5月29日)が「呉服(ごふく)の日」であることや、先祖のいる宗像で曾祖父・曾祖母が3店舗の着物仕立て屋さんを営んでいたことも判明。立て続けにさまざまな縁が結ばれたことから、「結」という漢字を使って、2025年12月29日に「糸吉(いときち)」がオープンしました。 駐車場があることを条件に物件を探した結果、現在のアパートの一室にお店を構えることになったそうです。
振袖や花嫁衣装も…宝探し感覚の店内

商品は毎日日替わりで、お店に行くたびに新しい出会いがあります。成人式で着る振袖一式や、結婚式の花嫁衣装である「掛け下」「引き振袖」など、普通に購入すると何十万円もするようなものも、ここでは全て390円です。

オープンして8か月と間もないですが、お店は大繁盛。畳の上に座り、お客さん同士で「これ綺麗でしたよ」と楽しそうに着物を選ぶ様子が日々繰り広げられています。中には風呂敷いっぱいに1万円分(約25着)を買っていく方もいるほど。着付けの練習用としても大人気だそうです。
京都まで着物を買いに行くこともあるという着物マニアの30代女性も、「390円でこんなに沢山の種類の着物がある店は、全国を探してもなかなかないです」と話してくれました。
元お客さんからスタッフへ…広がる循環の輪

ラジオの中継では、スタッフの花さん(29)に私も浴衣を選んで着付けをしていただきました。
実は花さんは、もともと糸吉のお客さん。2026年1月まで韓国に留学して伝統衣装について学んでおり、帰国後に友人の「自分で着物を着られるようになったら面白そうだね」という言葉をきっかけに着物教室へ通い始めました。

今年3月、着付け練習用の着物を探しに糸吉を訪れ、そこで初めて廃棄着物の現状を知ります。「廃棄着物をゼロにしたい」という丹野さんの考えに共感し、やがて糸吉で働くようになっていました。「着物や浴衣の循環拠点として、これからも捨てられるはずだった着物がひとつでも多く新しい持ち主のもとに渡るようにしたい」と花さんは語ってくれました。
この夏、お気に入りの一着を探しに、390円の着物屋さんへ足を運んでみてください。
「糸吉 -Itokichi-」
住所: 福岡市城南区堤三浦No.1アパート 202号室
営業時間: 火、水、土、日 11:00-17:00
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山村 百星
スナッピー
出身地:広島県 誕生日:3月28日 自己紹介お願いします 九州各地40回以上のお祭りで「よさこい」を踊ってきたお祭り女です。「何事も自分から」がモットー!100人の方に取材をして、もものようにフレッシュな情報をお届けします🍑



















