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どん底からの“都大路”初出場 福岡第一高校「駅伝部」~15年前は部員ゼロ 

駅伝の全国高校ナンバー1決定戦“都大路”が12月25日の日曜日に京都で行われます。福岡県男子代表の福岡第一高校の駅伝部は、15年前に部員ゼロからスタートし念願の出場を決めました。

◆どん底からの初優勝
10月に行われた高校駅伝福岡県大会で初優勝を果たした福岡第一高校。都大路への切符を初めてつかみました。チームを指揮する中山徹監督は、15年前に駅伝部を一から立ち上げました。

中山監督「来たときは駅伝部員ゼロでした。誰もいないなか、最初は中学生の大会とか見に行くところから始めて、一時期低迷する時期がありまして、県大会に出場しても最下位というのも経験しました。それがちょうど7、8年前だったんですが、最下位からまさかここまで来られるとは」

◆強豪・大牟田を倒すために
キャプテンを務めるのは3年生の福嶋留魁(ふくしま・るい)選手。福岡県大会31連覇の経験もある強豪・大牟田高校を倒そうと、福岡第一高校に入学しました。

福嶋留魁キャプテン「自分の同級生で県大会上位の子たちが大牟田に行くと決めていたので、逆に勝ちたいという思いがあって。県大会は達成感というか、実感もなくて。本当に勝ったのかなみたいな感じで終わりました」

◆全員が仲良く
福嶋キャプテンから見たチームの特徴は・・・

福嶋留魁キャプテン「チーム内であまり上下関係を作らず、全員が仲良く。悩みがあれば、先輩でも気軽に相談できたりとか、先輩後輩関係なく仲良くて」

寮での夕食の時間に、キャプテンについてチームメートに聞いてみると・・・

舩津類生選手(2年)「自分たちを引っ張ってくれる良いキャプテンだなと思います」
砂留貫汰選手(3年)「日常生活では、女の子が好きとかおしゃれとかに興味があるタイプのキャプテンです」
福嶋留魁キャプテン「うそです!」

◆年頃の高校生なので・・・
食事が終わって、キャプテンの部屋にお邪魔すると、3年生の選手たちが体のケアをしていました。

山口由選手(3年)「弱点はここです。ちょっと押したくらいで痛いって言うんですよ」

すると机の上に何やら気になるものが・・・キャプテン愛用の香水です。

福嶋留魁キャプテン「趣味というか、匂いが好きなんで。スポーツするから、汗臭い人より良い匂いがする人のほうが良いと思うんで。そういうことです」
砂留貫汰選手(3年)「女子ウケのためにね」

◆都大路を笑顔で
3年生にとっては、“都大路”がこのメンバーで戦う最後のレース。入学から切磋琢磨し続けてきた仲間たちとも、もうすぐお別れです。

砂留貫汰選手(3年)「いざ退寮ってなると、もうちょっといたいなとか、そういう寂しい気持ちです」
田中裕馬選手(3年)「みんなきついだろうけど、笑顔でタスキリレーができたら」
福嶋留魁キャプテン「県大会初優勝なので、人生で一番うれしかったという瞬間として覚えておきたい」

夢を叶えた福岡第一高校の選手たち。念願の都大路を笑顔で駆け抜けます。

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