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島を照らす 満月食堂

宮崎県延岡市の離島、島野浦は約750人が暮らす島。島民の多くは65歳以上の高齢者で、年々島に元気がなくなっている。

そんな島で食堂をオープンしようと奮闘するのが岩田大志さん(29)。福岡県出身の岩田さんは大阪で不動産関係の仕事をしていたが、去年4月、島に移住。今は地域おこし協力隊としてSNSで島の魅力を発信しつつイベントを開催しながら、島を元気にする活動をしている。そしてこの3月、仲間と一緒に食堂をオープンさせた。

「かつては魚が捕れない満月の夜に漁師たちが集まり、にぎやかな時間を過ごすお店があった。もう一度そういう場所を作りたい」その名も「満月食堂」。島に食堂が出来るのは15年振りとなる。

「島外の方も気軽に集まり、島民とコミュニケーションが取れる場所にしたい」と岩田さん。食堂では島で取れる魚を使った定食や弁当、総菜の販売を予定している。また、島の特産品の開発にも取り組んだ。それが「濃厚鯛ほぐれ」。調味料も地元のモノを使用したこだわりの逸品だ。いずれは食堂と加工品の両輪で切り盛りしていきたいという岩田さん。

移住者(よそ者)だからこそのアイディアと行動力で、島を盛り上げようとする若者の奮闘を追う。

(製作:MRT宮崎放送/日髙 良敬)

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