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笑顔ころころ 姫だるま

大分県竹田市、街並みを歩くと商店街の各店頭にはおだやかにほほえむお姫さまのだるまさんがならびます。竹田市の工芸品「姫だるま」は350年の伝統の歴史をもち、「起き上がり」とも呼ばれ、縁起物とされています。その愛らしさから県の内外に多くのファンをもちます。この姫だるまを製作する竹田では「後藤姫だるま工房」1軒のみ。後藤さんは4世代家族、明子さん(80)はその道60年。その繊細なまなざし、表情を筆一本で描きます。装飾を手掛けるのはその道35年の久美子さん(59)、長男のお嫁さん・宗子さん(34)は只今見習い中です。いつも家庭が笑顔に包まれますように、姫だるまはそんな思いを込められて製作されます。今では姫だるまの人気は県の内外に広がり、注文を受けてお客さんの手元に届くまでに3年ほどかかります。姫だるまを手にせずとも、3人の笑い声につつまれた人里離れた山あいの工房には、県の内外からお客さんが絶えません。「こんなところまでわざわざ来る人に悪い人はいない。」と明子さんは満面に笑みをたたえます。
姫だるまを製作する3世代のお嫁さんの幸せの形を追いました。
(製作:OBS大分放送 / 北里 邦寿)

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