にぼしから始まる“魅せる漁業”「天洋丸」の挑戦
全国の約3分の1、日本一の生産量を誇る長崎県の「にぼし」。
この「にぼし」を出発地点に、長崎県雲仙市の「天洋丸」【代表:竹下千代太(58)】が様々な展開を生み出している。
「消費者に親しみやすい商品を!」と「にぼし」にアレンジを加えた商品を販売。
雲仙市の郷土料理、煮干しと醤油の炊き込みご飯「じてんしゃ飯の素」や、インドネシアの技能実習生らと力を合わせて作り上げた「ニボサンバル」もそのひとつだ。「ニボサンバル」はインドネシアの調味料「サンバル」と「にぼし」を組み合わせたもので「ご飯にのせても麺類や鍋に入れても絶品!」と人気を集めている。
天洋丸の取り組みは加工品だけに留まらない。漁業界に広く貢献しようと夜の漁で活躍するロボットの開発までも手掛けている。その名も「漁火(いさりび)ロボ」。水上ドローンに灯りを取り付け、これが光を発することで、魚を網に閉じ込めてから船に引き上げるまでの間、魚が逃げないように手助けしてくれる。灯船の作業を「漁火ロボ」が担うことで作業負担を大幅に軽減することに成功した。
『獲る漁業・育てる漁業から“魅せる”漁業へ!』
日本の伝統的な加工品、にぼしから生み出される新しい商品、そして人と人とがつながる新しい漁業の取り組みを追った!
この「にぼし」を出発地点に、長崎県雲仙市の「天洋丸」【代表:竹下千代太(58)】が様々な展開を生み出している。
「消費者に親しみやすい商品を!」と「にぼし」にアレンジを加えた商品を販売。
雲仙市の郷土料理、煮干しと醤油の炊き込みご飯「じてんしゃ飯の素」や、インドネシアの技能実習生らと力を合わせて作り上げた「ニボサンバル」もそのひとつだ。「ニボサンバル」はインドネシアの調味料「サンバル」と「にぼし」を組み合わせたもので「ご飯にのせても麺類や鍋に入れても絶品!」と人気を集めている。
天洋丸の取り組みは加工品だけに留まらない。漁業界に広く貢献しようと夜の漁で活躍するロボットの開発までも手掛けている。その名も「漁火(いさりび)ロボ」。水上ドローンに灯りを取り付け、これが光を発することで、魚を網に閉じ込めてから船に引き上げるまでの間、魚が逃げないように手助けしてくれる。灯船の作業を「漁火ロボ」が担うことで作業負担を大幅に軽減することに成功した。
『獲る漁業・育てる漁業から“魅せる”漁業へ!』
日本の伝統的な加工品、にぼしから生み出される新しい商品、そして人と人とがつながる新しい漁業の取り組みを追った!
取材後記
「どうしてそんなに次から次にアイデアが浮かんでくるんですか?」
ぼくの問いかけに竹下社長は小首をかしげながら一言。「暇だからじゃないですかね」と笑った。これは社長の謙遜と照れ隠しだ。そんなはずはない。だってぼくは知っている。取材中、インタビューでマイクを向けている最中、何度スマホの着信音が鳴ったことですか!何度電話がかかってきたことですか!
大変ご多忙なところ我々の取材にお付き合いいただいたことになによりも感謝申し上げたい。
「天洋丸」のチャレンジ精神にはつくづく驚かされる。
放送枠があと1時間くらいあればご紹介できたのかもしれない。にぼし商品を製造する際に出た、廃棄せざるをえない「にぼしのかけら」などから作ったエサで育てるサバ、「NIBOSABA(にぼさば)」の養殖もそのひとつだ。
にぼしへの愛情は膨らみ続け、遂にはにぼしに関する紙芝居に、歌に、ダンスを制作するまでにも至っている。
さらに、2023年2月からは漁の拠点を拡大。大分県臼杵市に新会社「株式会社おおいた天洋丸」を設立し、主に中型まき網漁業でアジ・サバを漁獲するとのこと。
(※こちら漁師を大・大・大募集とのことです!)
まだまだ広がる天洋丸の活躍の場!
泉のように湧き出すこのバイタリティは「暇だから」の言葉では到底、説明不可能だ。
日本にすっかり慣れ過ぎて母国に帰国した際、母親の料理を食べたらあまり辛く、3日間お腹をくだしたというフェリさんら、インドネシアの漁業実習生のみなさん。海なし県、埼玉から長崎の漁師町にやってきた「一年漁師」の岸本希望さん(※インスタで漁師体験を発信中)など、個性豊かな面々が揃うからこそ成せる業なのかもしれない。
岸本希望さんのInstagram: @tenyomaru_1year
あすはどんな挑戦が待っているのか、株式会社「天洋丸」から目が離せない。
ぼくの問いかけに竹下社長は小首をかしげながら一言。「暇だからじゃないですかね」と笑った。これは社長の謙遜と照れ隠しだ。そんなはずはない。だってぼくは知っている。取材中、インタビューでマイクを向けている最中、何度スマホの着信音が鳴ったことですか!何度電話がかかってきたことですか!
大変ご多忙なところ我々の取材にお付き合いいただいたことになによりも感謝申し上げたい。
「天洋丸」のチャレンジ精神にはつくづく驚かされる。
放送枠があと1時間くらいあればご紹介できたのかもしれない。にぼし商品を製造する際に出た、廃棄せざるをえない「にぼしのかけら」などから作ったエサで育てるサバ、「NIBOSABA(にぼさば)」の養殖もそのひとつだ。
にぼしへの愛情は膨らみ続け、遂にはにぼしに関する紙芝居に、歌に、ダンスを制作するまでにも至っている。
さらに、2023年2月からは漁の拠点を拡大。大分県臼杵市に新会社「株式会社おおいた天洋丸」を設立し、主に中型まき網漁業でアジ・サバを漁獲するとのこと。
(※こちら漁師を大・大・大募集とのことです!)
まだまだ広がる天洋丸の活躍の場!
泉のように湧き出すこのバイタリティは「暇だから」の言葉では到底、説明不可能だ。
日本にすっかり慣れ過ぎて母国に帰国した際、母親の料理を食べたらあまり辛く、3日間お腹をくだしたというフェリさんら、インドネシアの漁業実習生のみなさん。海なし県、埼玉から長崎の漁師町にやってきた「一年漁師」の岸本希望さん(※インスタで漁師体験を発信中)など、個性豊かな面々が揃うからこそ成せる業なのかもしれない。
岸本希望さんのInstagram: @tenyomaru_1year
あすはどんな挑戦が待っているのか、株式会社「天洋丸」から目が離せない。
(NBC長崎放送/ 岸 竜之介)
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