毎年1000万人が参拝する学問の神様「太宰府天満宮」
目次
学問の神様・菅原道真(すがわらのみちざね)公が祀られ、毎年1000万人の参拝客が訪れる太宰府天満宮。福岡県民に愛され誰もが知るこの神社について、どのくらい知っているだろうか?
今回は、知っているようで知らなかった太宰府天満宮の疑問や雑学を徹底検証。“太宰府天満宮の大正解”を一挙に紹介する!
太宰府天満宮顧問の味(み)酒(さけ)さんに教えてもらった。
参道の正しい歩き方!
まず基本として、参道の真ん中“正中(せいちゅう)”は神様が歩く道とされ、参拝者は歩かない方が良いとのこと。
参道はこれから神様の前に出るために“心を清める”道。おしゃべりしたり、物を食べたりといった行為はいけないそう。つい撮りたくなる写真も、お参りが終わってから!帰りにしよう。
太鼓橋はカップルで渡ると別れる?!
参道の途中にある“太鼓橋(たいこばし)”。カップルで渡ると別れるという説があるが、これは作り話とのこと。
カップルで渡ってもOK!手を繋いだり話したりはせず、心を落ち着けて本殿に向かおう。
太鼓橋の意味は?
橋は三連になっており、本殿より遠い方からそれぞれ“過去”“現在”“未来”を表している。“現在”にあたる真ん中の橋は平坦なのに対し、前後の“過去”と“未来”は上り下りがある作りになっている。これは「三世(さんぜ)一念(いちねん)」という仏教思想を表しており、この橋を渡ることで身を清めることになるそうだ。
境内の牛像が信仰される理由!
境内に11体ある牛の像。「御神牛(ごしんぎゅう)」と呼ばれ、自分の良くない部分を触ると改善すると言われている。例えば、頭を触ると知恵がつくという具合だ。
参道の御神牛が最も有名で行列もできるほどだが、実は楼門の横にある牛が昔から信仰の対象となっているものだそう。
そもそもなぜ牛の像が置かれているのか?それは、道真公と牛の深い関わりにある。道真公は丑年生まれであることから、牛をかわいがったという。「自分の死後は遺体を牛に引かせ、牛が止まった所に埋めよ」との言葉通り、道真公の遺体を引いた牛が止まった場所に本殿が建てられた。それが太宰府天満宮なのだ。
参拝の仕方の大正解とは?!
本殿前には長い行列が。しかし実は正面だけでなく左右にも賽銭箱があり、正面に並ばなくても左右からお参りできる。ご利益には関係ないそうだ。
いざ参拝!まずは浅い「挨拶の礼」。次に左足から前へ進み、「深めの礼」。そして「二礼」「二拍手」、手を合わせ願い事をする。最後に「一礼」をし、右足から下がる。これは「進左退右(しんさたいゆう)」といい、“進むときは左から、退く時は右から”という神社における作法だ。
知っている?飛梅伝説
早咲きで知られる本殿前の「飛梅(とびうめ)」。道真公が京を発つ際、庭の梅に別れを惜しみ、「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだ。この歌を聞いた梅の木が、道真公を慕い一夜のうちに京から太宰府に飛んできたという。それが飛梅伝説だ。
飛梅をはじめ、早咲きから遅咲きまでおよそ200種・6000本もの梅の木がある太宰府天満宮では、4カ月という長い間梅を楽しむことができる。
時期によって色が変わるおみくじ!
太宰府天満宮のおみくじは、実は時期によって色を変えている。梅の頃はピンク色、若葉の頃になると緑色、などなど。
サッカーワールドカップの期間は“サムライブルー”で日本を応援するという話は有名だろう。
さぁ、今回解明した“太宰府天満宮の大正解”。あなたはどれだけ知っていただろうか?
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