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今日も行く!まんじゅう社長と虎の子便

宮崎県の北部に位置する延岡市にある菓子店「風の菓子 虎彦」。コロナ禍に活路を求めて新たな取り組みを始めた。それは移動販売。店頭で販売している40種類以上のお菓子を乗せて県北のさまざまな場所を訪れている。
ハンドルを握るのは上田耕市社長(67)。移動販売車「虎の子便」に乗りお菓子を届けている。訪問するのは主に交通の便が不便だったり、店が少ない地域。はじめはコロナ禍の中で各地を移動することで訪れる先の人たちを不安にさせるのではないかと心配していた上田社長だが「お菓子を食べたくても買いに行けなかった」という高齢者などの声を多く聞き、お菓子の移動販売の必要性を感じた。移動販売を始めて1年3か月、今年3月には来店者が3万人を超えた。車を1台増やし、スタッフも増員。お客さんが野菜をくれたり、お茶を振舞ってくれるなどお菓子を販売するだけではない繋がりが生まれている。
上田社長は「コロナ禍でリアルな出会いが減ってしまった今だからこそ出かけていくと喜ばれることを実感した」と笑顔で話す。
(製作:MRT宮崎放送 / 木山 奈緒 )

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