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世にもクールな街おこし ~沖縄特産フレーバーアイス~

4年前に沖縄県で誕生したアイスクリームブランドが今、地域興しの立役者として脚光を浴びている。浦添市にある工房付きの小さな店「‐18℃アイスカフェ」。スノーラグーンアイスクリームの直営店だ。

常時40種類ものフレーバーを揃え、県内各地の特産品を次々とフレーバーとして開発。その技術力と品質の高さが評判を呼び、さまざまな地域からのオファーが絶えない。そのなかでも、東村の農家とコラボレーションして生まれた「塩パインアイス」はショップの売上ランキング上位に食い込むほどの人気商品に成長した。

代表取締役社長の具志堅全友さん【47】は自社の快進撃を「小規模な店舗兼メーカーだからできること」と胸を張る。
これまでなかなか光が当らなかった沖縄の良い素材を発掘して、世界で戦える商品を生み出していく。地域の魅力を発信することで、沖縄そのもののブランド力をあげていきたい。そして今後は離島の子どもたちのジョブトレーニングとしてのアイスクリームを開発をしていきたいという具志堅。アイスで地域をまるごと元気にしようとする彼の挑戦はこれからが本番だ。
<取材先データ>
(株)Zenエンタープライズ
代表取締役社長 具志堅 全友(47)2010年
外資系の大手アイスクリームメーカーを退社、自社を設立。
アイスクリーム作り20年のキャリアを持つ「アイスクリームマイスター」屋嘉一彦と一緒に沖縄生まれのアイスクリームブランドSnow Lagoon IceCreamをたちあげる。
2011年秋
東村のカナンファームとコラボレーションしたアイスクリーム「塩パインアイスクリーム」を完成。
以降、地域興し関連のものを含め、商品開発の依頼が多数舞い込む。
【カフェ、レストラン、宿泊施設の方はカナンスローファームとなります】
現在
離島のプロジェクトは粟国島と伊平屋島のみだが、今後も教育を絡めながら離島支援のアイスクリーム開発をしていく予定。<その他の情報>
TEL : 098-963-9390
FAX : 098-988-9070

取材後記

バニラやチョコレートだけでもそれぞれ3種類もあるスノーラグーン。 店内から工房がガラス越しに見えるようになっていたり、雪の降らない暖かい沖縄で、‐28度の冷たい世界を体験できるようになっていたりと小さな店内には工夫がいっぱい。

主人公・具志堅全友さんの視線の向こうにはいつも、沖縄のこどもたちがいるのです。

離島のこどもたちへの想いは、島しょ県である沖縄への想いと重なっているようでもありました。ステレオタイプの沖縄のイメージではなくて、カッコイイ沖縄のイメージを発信したい。沖縄から世界に通用するブランドを立ち上げたい。

そのためにはまず、足元からしっかりかためて地域と一緒に発展していきたい。アイディアと技術と情熱で着実に前進していく姿がとても頼もしい主人公でした。18離島市町村のご当地アイス、楽しみです。
ディレクター RBC 琉球放送 井上 真喜

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