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RKB『カラー放送やめます』...!?

 2020年11月16日、RKB毎日放送(株)は『良い色の日』にちなみ、『Be colorful』というタグラインを発表した。この発表に合わせ、福岡市中央区天神にある屋外広告には11月9日から15日まで『カラー放送やめます!』と書かれたモノクロのビジュアルを掲載していたが、16日から『カラー放送から、カラフル放送へ。』というビジュアルに一新した。この『Be colorful』のキャンペーン広告は16日からTVCMや屋外広告を中心に、RKBの放送エリア全域で訴求していく。
 古参で、エリアの視聴者から見ても堅めの印象が強いRKBにとって「らしからぬ」と言えるコンセプトがうかがえる。この『Be colorful』というタグラインはRKBが2021年6月に70周年を迎えるにあたり、考えられたものだ。このコピーとタグラインに込められた思いを、RKBの担当者や若手ディレクターと、クリエイティブを担当した(株)電通九州のコピーライターに話を聞いた。

RKB毎日放送(株)70周年推進委員会 / 取締役 安田瑞代

 ダイバーシティ・多様性という豊かな視点を持つことで、潜在的な社会課題を発見し解決に向けて情報を発信していきたいと思います。RKBは、2020年9月、SDGメディアコンパクトに加盟しました。SDGsの目標も、多様な価値観を尊重してこそ達成できると考えています。サステナブル(持続可能)な社会を目指して挑戦している人や団体と繋がり、一緒にゴールを目指していきます。
 ダイバーシティやSDGsについては、私たちも勉強中です。これから、社内で勉強会を開催したり座談会を行い、自らも行動し体験することで理解を深めていければと思います。エリアの皆さんと一緒に悩み考え、実行していきます。
 彩り豊かでワクワク愉しい、Be colorfulな未来でありますように...

RKB毎日放送(株)70周年推進委員会 / 編成局テレビ編成部 灘辺亮

 エリアの皆様はRKBという会社にどのような印象をお持ちでしょうか?「真面目」「かたい」そんな印象をお持ちの方が多いと思います。当たり前ですが、社員一人一人が「真面目」で「かたい」訳ではありません。みんな違った個性を持っています。そんな一人一人が個性を活かしてそれぞれのポジションで輝ける、そんな会社でありたいと思います。そしてそのような会社にならないとカラフルな番組は作れないと思っています。「Be colorful」、 多様な価値観、個性を認め合う社会作りに少しでも貢献出来ればと思っています。

(株)電通九州 / コピーライター・CMプランナー 辻中輝

 RKBのみなさまから「カラフル」というキーワードを頂いたのが、今回のコピーを書いたきっかけです。放送局として生まれ変わり、もっと豊かな価値観でコンテンツや情報を発信していきたい。というお話を聞き、弊社のチームでどんなコンセプトにしようかと考える中で、「カラー放送から、カラフル放送へ。」という言葉が見つかりました。カラフルな放送局として、少しずつ変わっていくRKBをとても楽しみにしています。

RKB毎日放送(株)若手制作ディレクター / 制作・スポーツ局テレビ制作部 田尾彩美

放送を続ける意味をタグラインに込めようと会議を続ける中で、自分たちが日々どういう思いで取材をしているのか考えました。世の中には様々な価値観があり、マイノリティとされる立場の人がいます。それを「伝える」というと一方的な感じがする...。「肯定する」「寄り添う」というと上から目線な感じがする...。「共有する」というと何か硬い...。ただ「ネガティブにとらえず、もっと知っていきたい」。そんな気持ちを込めた言葉が「誰かの当たり前を感じる」です。私たちもまだまだ知らないことばかりです。放送を見てくださる皆さんと一緒に、さまざまな当たり前を感じられる心を持てる私たちになっていきたいと思っています。


KB毎日放送は「Be colorful」を社員一人一人の胸に刻み、ダイバーシティ ―誰ひとり取り残さない社会― を目指す。

(RKBオンライン編集部)



Be colorful. rkb 70th 70年間、放送局をつづけてきて、やっと気づいた。カラー放送をしてるだけじゃ、この世界の色は伝わらない。もっと、豊かな視点で。もっと、やわらかい心で。あなたの、あの人の、あらたしい当たり前を感じる。そんな私たちになりたい。さぁ、カラー放送から、カラフル放送へ。

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