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特殊部隊の農業大作戦!

熊本県宇土市を拠点とする生産者特殊部隊「U.T.O.」。30代を中心とした7人の農業者集団だ。農家の後継者である彼らは宇土の農産物を日本全国、さらに世界へ広めるため農産物販売グループを結成。活動開始から2年後には合同会社を設立した。宇土は温暖な気候と豊かな湧水に恵まれた農業が盛んな地域でトマトやキュウリ、ナス、ミカンなど多品目の農産物が作られている。

しかし、多彩な農産物が揃う一方、周辺の地域に比べ全国的なブランドとなる特産品が無いのが悩みだった。販路の拡大を目指す彼らが考えた作戦は、特定の品目ではなく多くの農産物を揃える“面の戦略”。電話一本で多品目の注文ができれば仕入れる側にとってメリットになると考えたのだ。

現在、7人のメンバ―を合計すると16品目になる。取引先のスーパーなどからは品目ごとに出荷時期が違うため年間を通して仕入れられると好評だ。宇土の農産物を日本有数のブランドに。特殊部隊の大作戦に密着する。
■取材先
会社名:合同会社 U.T.O
担当者:中田 耕平(総務・広報担当)
住所:熊本県宇土市走潟町2690
電話:050-3786-1274
Email:u.t.o.furusato@gmail.com

取材後記

みなさんは農産物を口にするとき、生産者の顔を思い浮かべながら食べたことはありますか?「おいしい」と思ったとき、その理由を理解して食べたことはありますか?
今回、生産者特殊部隊U.T.O.と出会ったことで、「食」に対する意識が少し変わった気がする。

普段、スーパーなどで農産物を買うとき、[①値段][②外見][③産地]で選んでいる。そして家で食べた時に「きょうのはおいしくなかったね」とか、「きょうのは当たりだったね」なんて会話をする。「安いのにおいしかったね」なんてことも。外食をする店は「味」(もちろん他にも要素はあるが)で選ぶのに、なぜ自分で購入する農産物は「味」で選んでいないのだろうか。

食べれば良さが分かってもらえるのに産地としてのインパクトがない。全国ブランドの農産物がない中で考えたのが多品目で販路を広げる「面の戦略」だった。

U.T.O.の農産物を実際に食べてみた。メンバーの顔と栽培方法の工夫、農業への情熱を思い浮かべながら食べると自然と笑顔になった。食の「新たな楽しみ」を見つけた気分だ。

みなさんも、こんな感覚を味わってみませんか?
U.T.O.の農産物があなたの食生活を豊かにしてくれるかもしれません。
担当:RKK熊本放送 平松幸徳(AREA)

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