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松本 水巡り ~ 松本市

松本市、松本城の城下町にはそこかしこに井戸があります。
しかもほぼ飲める!ほとんどが軟水です。
大名小路の井戸、源智の井戸、鯛萬の井戸、なわて若返りの水、松本神社前井戸、等々…。
井戸水=湧き水を巡れるマップも作られていて、ぱっと広げるだけで20くらいの井戸がマッピングされています。
番組ツアーでの街歩き時の指令は「ペットボトルは捨てずに井戸水飲み+持ち歩きに使いましょう」です。
市としても、観光客に味わってもらう目的はもちろん、災害が発生した際の飲料水や水不足時にも使えるようにと、井戸を整備しているのだそう。

今回の取材では、松本まちなか観光ボランティアガイドの池上昌孝さんにご案内いただきながら、松本城下町の井戸を楽しみました。

大通り沿いなのにとてもまろやかでおいしい水の「大名小路の井戸」。

江戸時代の旅ガイド『善光寺道名所図会』にも記された「源智の井戸」。
ここは、本能寺の変の後、小笠原貞慶(さだよし)が松本に戻り、深志城を松本城に改め町割りを進めた時にはすでにあった井戸だそう。
あまりに美味しいので、江戸時代に入ってからは城主が代々制札をだして洗い物をしたり汚したりすることを禁じたそう。
井戸水に制札が出されることは全国的にみても珍しかったそうです。

ほかにも番組ツアーでの夜の水巡りで行く、もともと料理屋さんのあった場所にある「鯛萬の井戸」や、おもしろいお店が軒を連ねるナワテ通り沿い、四柱神社の入り口前にある「なわて若返りの水」。
名前が最高。江戸時代には松本城内だったという超軟水の(硬度8くらいらしい)「松本神社の井戸」などもおススメ。

散策中に目にする水の流れ、各家々の井戸から流れ出た水が集められて流れている水路…と思っていたら実は「川です」と、池上さんに言われたのですが、それがすごくきれいなのです。
井戸水を集めて流すというと排水路でもあるということなのでしょうがきれいすぎです。
池上さんに案内されて水中を見ると…ニジマスが!泳いでいる~。
これって、山の奥のきれいな川に住んでる魚ですよね?ううむ。
さらに、川沿いにわさびやクレソンが自生しているところもあり…。
おそるべし、松本。
町の中に水の音がするのがすごくいい!
この水の豊かさについて、池上さんは「松本の町は周囲が山。その山々から幾筋もの川が流れ込んでいて、その川の複合扇状地なんです。
松本の地下を掘っていくと水ガメがあるようなものです」と説明してくれました。

また、ホテル花月のそばの「東門の井戸」で硬度82くらいのすっきり水を飲んだ後、ホテルの建物の間の小道に案内してくれました。
きれいな水が流れています。
「これ、松本城のお堀の水なんですよ」と池上さん。
「一番外の総堀っていう大きな堀は、今、埋め立てられて家が建ってます。しかし松本城の堀の水は全て湧水です。掘を埋め立てても水は出てくるので流す水路が必要で、それがこれです。桜のシーズンになると堀沿いの桜並木の花びらが堀に落ちて、それがここまで流れてくるんですよ」とも。
湧き水のおかげか、歩くだけで気持ちが軽やかになる松本の城下町。
何度行っても、何度紹介しても楽しいところです。
今回で、「さわやか信州リポート」は放送500回を迎えました。
リスナーのみなさん、そして信州のみなさんに心よりお礼を申し上げます。
これからも信州=長野県のおもしろさをお届けしてまいります。

□ 新まつもと物語 →  https://visitmatsumoto.com/ □ 長野県公式観光サイト →  https://www.go-nagano.net/ □ 信州まつもと空港地元利用 →  https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

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