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奈良井宿・長泉寺 ~塩尻市

中山道最大の宿場町「奈良井宿」。約1kmにわたり、幕末から昭和初期までの家屋が並び、江戸時代にタイムスリップできるような街並みが残っています。最近は、ひとつ京都側の藪原宿から歩き、難所の鳥居峠を越えて奈良井宿に入ってくる人が増えていると、塩尻市観光協会の鳥羽和久さん。なんでも欧米系の観光客に「サムライロード」と呼ばれて、人気が出ているらしいです。

 

 

その奈良井宿、川と山に挟まれた狭いところにあるのですが、山側に5つもお寺があるんです。宗派はばらばらです。江戸時代、参勤交代でいろんな藩が使ったので、各藩の宗派に対応したためとか、中山道で旅の途中で命を落とした方をお弔いできるようにとか、いろんな説があるようです。

 

その中の一つが長泉寺。境内入り口の山門は奈良井宿の本陣から移設したもの。

本堂の天井には、長さ約20m・幅3.5mの龍の天井絵があります。ご住職の高橋博道さんの説明によると、龍の目が飛び出ているように見えるところは漆で塗られているとのこと。また、昔は手をたたくと音がビーンと響く『鳴き龍』だったそうですが、いまは隙間が開いて鳴かなくなったと。

 

 

長泉寺は参勤交代の藩主、さらに将軍家に献上された京都・宇治茶のお茶壷も宿泊利用した寺なんだそうで、今もそのお茶壷が残っていると教えてくれました。


実は、奈良井宿が今のように江戸情緒のまま残ったのは、高橋ご住職のおかげなのだそう。保存活動が始まったのが昭和43年。江戸時代に役所的役割を果たした問屋は三間半、お盆やお椀を塗っていた漆工の家は一間そこそこ…など江戸末期から明治時代に建てられた家や店は、条件もバラバラ。

「それを復元するために若い衆を集めましてね。やったんです。たいへん怒られましてねー。『いらんことしなんでいい』、『和尚はお勤めだけしてりゃいい』って。でも私も奈良井で生まれてますから少々のこと言われても苦になりませんので。」と笑って振り返ってくださいました。

 

 

帰りに「よかったら鐘を撞いていっていいですよ」と言ってくださったので、お言葉に甘えてごーん!と撞かせていただきました。ありがたやー。

 

 

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