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木軸ペンの店「ボナン」@城町文庫 ~松本市

大正末~昭和初めに建てられた病院をリノベーションした小規模複合店舗「城町文庫・丸の内店」。
広い窓から松本城の天守がドーンと見える元診療室を使ったお店が、木軸ペンの店「ボナン」。ペンやシャープペンシルのボディの部分=軸が天然の木を削り磨いて作られている、木の色や木目が美しい逸品が並んでいます。


そこで私が見たのは予想外の光景。少年が真剣にペンを選んでいる!
「それ…5桁のお値段のペンだよ!」「君たちってタブレットが配られるようなデジタル世代でしょ?」疑問と興味で頭がぐるぐる回ってます。

 

 

少年の退店後に、販売を担当していた柳澤このみさんに伺うと「先ほどのお客様は中学1年生、春から2年生の方でした。」と。また、「文房具や筆記具に興味をもっている方、多かったりします。実際に使う機会が多いのが学生ではあると思いますけど、それでこだわるというか自分の持っているものをこだわりたいみたいなので、こういった木軸ペンだったり、その他の筆記具を集めたりしている方もいらっしゃるようですとも教えてくださいました。さらに「不思議だと言ったら不思議なんですけど、なんか大人びている子が多い気がします」と笑っておっしゃってました。


むー。今どきの若者文房具事情…。しかし、一生使えるようないい筆記具に出会えるのは素敵なことです。

ボナンの木軸ペンは、けやきやユーカリ、桜に楓、桑などいろんな樹種があります。
「木それぞれに良さがあって、同じ木でも色みが違ったり木目の違うところが出たりして、それぞれの良さが際立つようなものになっているんです」と、柳澤さん。「ボナンの代表者には、『木を切ってしまったらそのままになることもあると思うけど、そういうところに新しい再生要素みたいなのを見出して、新たな作品として必要な人に届けたい』という思いがあったようです」ともおっしゃいます。

なんか、それ、城町文庫の取り組みとつながってる気がします。

 

2025年夏にこの店をオープンするまではオンラインショップのみだった「ボナン」。「直接お客様と関われる機会を作りたい」という代表の思いで実店舗を出すことになったそう。「店舗に来てもらった方が商品も幅広く見られます。見て、触って、いろんな樹種を確かめられるし。お客様と直接コミュニケーションとれたりするし、『ボナン』を知ってもらう機会ができたのですごくよかったと思う」と、お話ししてくださいました。

「ボナン」の商品そのものはもちろん、城町文庫の建物、そして松本の町が、こだわりの筆記具の価値をより高めてる気がします。

 

ゴールデンウィークから5月末までは松本の町は「工芸の五月」という取り組みが行われます。5月30・31日にあがたの森公園で行われる「クラフトフェア」に集まるクラフト作家&作品も要注目です。

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