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安定感抜群!ぴたっとボート

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大分県国東市にあるニュージャパンマリン九州株式会社はプレジャーボートや小型船舶の設計・開発・製造を手がけている。中でも得意とするのがカタマラン型(双胴型)のプレジャーボート。カタマラン型とは2つの船を並べたような胴体構造で、一般的な単胴型より安定性が良い、風に流されにくい、高速走行中の乗り心地が良いなど優れた性能を持つ。

自社工場で塗装、組立、艤装など手作業中心で仕上げる。社長を務める山本茂さん(68)は40年以上カタマラン型プレジャーボートの開発に携わってきた第一人者で、現在はエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッド型のボートの開発に取り組んでいる。これは釣り場などで風向きや風速から船が流される方向をコンピュータが予測し、スクリューを自動制御して船を定位置に保つというもの。さらに衛星システム「みちびき」を応用した自動操舵や自動接岸の実現化に向けて動き出している。

2018年からは東京で水上タクシーとして活躍していて、安定性の良さが評判を呼んでいる。技術力が必要となるカタマラン型ボートの開発に40年以上携わってきた山本社長と今後のボートの可能性を追う。
■取材先
会社名:ニュージャパンマリン九州株式会社
担当者:山本茂 取締役社長
住所:大分県国東市安岐町下原252-5
電話:0978-67-0215
その他:カタマラン艇のほかモノハル艇も製造 詳細はHPより
HP:https://www.kyushu.njm-sy.co.jp/

取材後記

ボートの製造。取材するまでは、既成のパネルを組み立てていくイメージを持っていました。 しかし、ニュージャパンマリン九州では設計はもちろん、パネルの製造から行っていて、手作業でボートを造り上げていることに驚きました。 山本社長が長年にわたって挑んできたのが安全なボート開発。

日本版GPS衛星「みちびき」をボートに応用すれば、桟橋などにぴたっと着岸させるでき、不慣れな操船者でも安全に着岸できるようになります。さらにこの技術をプレジャーボートだけでなく、フェリーやタンカーなどに応用できれば船の事故も大幅に減らすことができるのではないかと期待しています。 今後の山本社長のアイデアにも注目です。
担当:OBS大分放送 田中智基

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