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RKBアナウンサー朗読会「お話能舞台」

今年で5回目を迎えたRKBアナウンサー朗読会「お話能舞台」を、9月6日(土)に大濠公園能楽堂で開催致しました。 当日の天気は曇りで、時折小雨が降るあいにくの天気となりましたが、この朗読会を楽しみにして下さったお客さんにたくさんご来場頂き、約500の客席のほぼ全て埋まるほどの盛況ぶりとなりました。

厳かで格調高い能舞台、今年も着物の「蝶屋」様にご協力を頂いた衣装、そして作品を際立たせる音響、音効、照明の技術チームのサポートにより、素晴らしい環境を整えていただき、我々RKBアナウンサーはじっくり作品と向き合い、朗読することが出来ました。

今回の朗読会は2部構成になっていて、前半は「運命の石」でスタート。
これは沙石集に収められた昔話で、坂田アナウンサーの巧みな朗読により、能舞台が作り出す異空間へとお客さんを誘いました。
続いて「おおきな木」。
“木”と”少年”のやり取りに深く考えさせられた人も多かったのでは…。

そして「こそだてゆうれい」を武田アナウンサーが朗読。
怪談ではあるのですが、母の愛の深さにジーンと胸を打つ作品。
一児の母でもある武田アナウンサーの母性が発揮されました。

ここで狂言作品をわかりやすく絵本にした「ぶす」を朗読。
坂田アナウンサーと福田アナウンサーの台詞のやり取りや動きに場内は爆笑。
アドリブまで飛び出し、二人もノリノリでした(笑)

前半の締めくくりは「わすれられないおくりもの」。
人の生き方を前向きにさせてくれる作品を池尻アナウンサーが朗読しました。

15分間の休憩を挟み、後半がスタート。

宮沢賢治の傑作「よだかの星」を出演者全員で朗読。
よだかの生き様を描いた重厚な物語の世界に、お客さんも引き込まれていました。

「世界は一冊の本」という詩で、締めくくり。
「本を読もう。もっともっと本を読もう。」というメッセージを、会場に投げかけて、朗読会は幕を下ろしました。

およそ90分の舞台を終え、お客さんから頂いたアンケートには、沢山の温かい言葉が綴られていました。
直にお客さんの反応が返ってくるイベントはとても刺激になり、大きな達成感を得られます。
これを励みに、今後の朗読活動に繋げていきたいと思います。

最後になりましたが、グラウンドワークボランティアスタッフの皆様、西南学院大学お話アカデミー学生スタッフの皆様にも運営等にご協力いただき、感謝しております。
そして、盲導犬募金にご協力いただいた皆様ありがとうございました。

作品作者朗読
『運命の石』~沙石集より~阿刀田 高坂田周大アナ
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン 作
村上春樹 訳 あすなろ書房
田畑竜介アナ、池尻和佳子アナ、福田典子アナ
『こそだてゆうれい』-武田早絵アナ
『ぶす』もとしたいづみ 文坂田周大アナ、田畑竜介アナ、福田典子アナ
『わすれられない おくりもの』スーザン・バーレイ 作
小川 仁央 訳 評論社
池尻和佳子アナ
『よだかの星』宮沢賢治 作坂田周大アナ、田畑竜介アナ、池尻和佳子アナ、武田早絵アナ、福田典子アナ
『世界は一冊の本』長田弘 作坂田周大アナ、田畑竜介アナ、池尻和佳子アナ、武田早絵アナ、福田典子アナ

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