3月31日(金)に開幕した福岡ソフトバンクホークス。初戦は4-0で白星発進となり2023年シーズンは好調な滑り出しを決めました。
試合が終わった午後11時頃、搬入口に向かって大きなカゴを押す一人の男性がいました。ホークスのユニフォームのクリーニングを担当している博文舎クリーニングの木場興信さんです。
カゴの中身は選手のユニフォームや下着類、ジャージなど。選手1人あたりの持つ、ユニフォームの枚数が限られているため、この日回収したユニフォームは翌日のデーゲーム、つまり翌日の朝までにペイペイドームに納品しなければならないんだとか。木場さんは1軍の洗濯物回収を一人で行っていて、練習後にも試合後と同じぐらいの量を回収しています。
回収したユニフォームを車に載せて向かった先は、福岡県糟屋郡粕屋町に本社がある「博文舎クリーニング」。18年前からホークスのクリーニングを担当しています。毎日1軍から2軍、3軍、さらに今年からできた4軍まで合計121人分のユニフォームをクリーニングしています。
試合が終わった午後11時頃、搬入口に向かって大きなカゴを押す一人の男性がいました。ホークスのユニフォームのクリーニングを担当している博文舎クリーニングの木場興信さんです。
カゴの中身は選手のユニフォームや下着類、ジャージなど。選手1人あたりの持つ、ユニフォームの枚数が限られているため、この日回収したユニフォームは翌日のデーゲーム、つまり翌日の朝までにペイペイドームに納品しなければならないんだとか。木場さんは1軍の洗濯物回収を一人で行っていて、練習後にも試合後と同じぐらいの量を回収しています。
回収したユニフォームを車に載せて向かった先は、福岡県糟屋郡粕屋町に本社がある「博文舎クリーニング」。18年前からホークスのクリーニングを担当しています。毎日1軍から2軍、3軍、さらに今年からできた4軍まで合計121人分のユニフォームをクリーニングしています。
最初の工程は「仕分け」。ユニフォームの上とズボン、黒のアンダーシャツ、タオルなど合計8種類に仕分けていきます。一番厄介だというのが汚れたユニフォームのズボン。そのため木場さんは選手にスライディングをしてほしくないんだとか・・・(笑)。
ユニフォームの汚れから選手の技術の高さや調子が見えると言います。例えば周東選手。普通の選手はスライディングを決まった足でするため、どちらか一方にパッドが入っていて汚れている足が決まっています。しかし、周東選手は少しでも速く走るために、ベースまで歩幅を合わせずに右足でも左足でもスライディングができます。そのため両足にパッドが付いていて、日によって汚れている足が違うんです。
次の工程は「洗い」です。7種類の洗剤で洗い分けていて、汚れを落とすだけでなく、仕上がりにも配慮しているんだとか。汚れ方や色の違い、素材に合わせて全て洗い方を変えていて、洗濯機の設定にはホークス専用のものもあります。さらに汚れがひどい時には“汚大”の設定で洗うのだそう。ホークスのユニフォームは選手が動きやすいように軽くて薄い素材になっているため繊細に扱っていきます。
洗いの次は「乾燥」に入ります。ユニフォーム専用の乾燥機で風と熱を与えてしわを伸ばしながら形成します。
スライディングで汚れていた周東選手のユニフォーム。洗濯機でほとんどの汚れは落ちたもののわずかにシミが残っていました。このシミは特殊な洗剤と超音波しみ抜き機でとっていきます。シミ抜き後はまるで新品のように真っ白に仕上がりました。
最後は選手ごとに一つ一つ手作業で畳んで「梱包」していきます。クリーニングの途中で見つけた、取れかけたボタンもここで止め直します。
工場での全ての作業が終わり、日の出とともに午前7時、ドームに搬送が完了。締め切りの午前7時30分の納品に無事に間に合いました。
木場さんによると「クリーニングを通じて選手の野球に向き合う姿勢が見えてくる」と話します。松本祐樹選手は自分で着たユニフォームをきちんと畳んでからランドリーボックスに入れるのだそう。モノや人に対する感謝の気持ちが窺えます。
また昨年怪我で苦しんだ栗原選手について「1軍に上がるかその年にダメだったら“野球をやめる”くらいの勢いの頃に気持ちを入れ替えたのか、裏返しのまま畳まずに出してたユニフォームを畳んでからクリーニングに出すようになった」というエピソードも。木場さんは栗原選手が急に変わったのでびっくりしたそうですが、その年から1軍で活躍し始めたそう。
「栗原選手のことは若い頃から知っているので成長した姿が見られて嬉しい。今年は活躍してくれるのではないか」と期待を寄せています。
木場さんの一番のやりがいは、筑後の選手であれドームの選手であれ、ユニフォームを着て活躍する姿を見ることなのだそう。選手が気持ちよくプレーできるようにということを考えて仕事をしています。
「開幕したので、1年間選手も怪我なくこのユニフォームを着て活躍してもらって、ファンの方々にも見てもらいたい。ホークスという球団が好きなのでホークスで頑張っている選手たちを応援するために日々綺麗にしていきたい。最終的には日本シリーズのビールかけまで洗いたい。」とこれからの意気込みを語ってくださいました。
ホークスの試合の際には、木場さんがピカピカにした選手のユニフォームをぜひ見てみてください!
ユニフォームの汚れから選手の技術の高さや調子が見えると言います。例えば周東選手。普通の選手はスライディングを決まった足でするため、どちらか一方にパッドが入っていて汚れている足が決まっています。しかし、周東選手は少しでも速く走るために、ベースまで歩幅を合わせずに右足でも左足でもスライディングができます。そのため両足にパッドが付いていて、日によって汚れている足が違うんです。
次の工程は「洗い」です。7種類の洗剤で洗い分けていて、汚れを落とすだけでなく、仕上がりにも配慮しているんだとか。汚れ方や色の違い、素材に合わせて全て洗い方を変えていて、洗濯機の設定にはホークス専用のものもあります。さらに汚れがひどい時には“汚大”の設定で洗うのだそう。ホークスのユニフォームは選手が動きやすいように軽くて薄い素材になっているため繊細に扱っていきます。
洗いの次は「乾燥」に入ります。ユニフォーム専用の乾燥機で風と熱を与えてしわを伸ばしながら形成します。
スライディングで汚れていた周東選手のユニフォーム。洗濯機でほとんどの汚れは落ちたもののわずかにシミが残っていました。このシミは特殊な洗剤と超音波しみ抜き機でとっていきます。シミ抜き後はまるで新品のように真っ白に仕上がりました。
最後は選手ごとに一つ一つ手作業で畳んで「梱包」していきます。クリーニングの途中で見つけた、取れかけたボタンもここで止め直します。
工場での全ての作業が終わり、日の出とともに午前7時、ドームに搬送が完了。締め切りの午前7時30分の納品に無事に間に合いました。
木場さんによると「クリーニングを通じて選手の野球に向き合う姿勢が見えてくる」と話します。松本祐樹選手は自分で着たユニフォームをきちんと畳んでからランドリーボックスに入れるのだそう。モノや人に対する感謝の気持ちが窺えます。
また昨年怪我で苦しんだ栗原選手について「1軍に上がるかその年にダメだったら“野球をやめる”くらいの勢いの頃に気持ちを入れ替えたのか、裏返しのまま畳まずに出してたユニフォームを畳んでからクリーニングに出すようになった」というエピソードも。木場さんは栗原選手が急に変わったのでびっくりしたそうですが、その年から1軍で活躍し始めたそう。
「栗原選手のことは若い頃から知っているので成長した姿が見られて嬉しい。今年は活躍してくれるのではないか」と期待を寄せています。
木場さんの一番のやりがいは、筑後の選手であれドームの選手であれ、ユニフォームを着て活躍する姿を見ることなのだそう。選手が気持ちよくプレーできるようにということを考えて仕事をしています。
「開幕したので、1年間選手も怪我なくこのユニフォームを着て活躍してもらって、ファンの方々にも見てもらいたい。ホークスという球団が好きなのでホークスで頑張っている選手たちを応援するために日々綺麗にしていきたい。最終的には日本シリーズのビールかけまで洗いたい。」とこれからの意気込みを語ってくださいました。
ホークスの試合の際には、木場さんがピカピカにした選手のユニフォームをぜひ見てみてください!
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