マスク着用は個人の判断に委ねられ、4年ぶりに行動制限のない春。旅行や屋外レジャーなどの機会が増える中気を付けたいのが「紫外線」。
4月の「紫外線」量は、残暑で日差しが強い9月とほぼ同じくらいあると言われています。日本気象協会では、紫外線が増える4月以降の紫外線対策を呼び掛けるために、今年3月下旬に「紫外線対策 厳重注意前線」を開発しました。さまざまな気象データなどから、紫外線のランクが「強い」に達する時期を前線図の形で表したものです。福岡では4月3日ごろから紫外線対策を始める必要があるとのこと。またここ数年のコロナ禍によって、私達の体も少し変化が起きていて紫外線対策も見直しが必要ということで、まずは専門家の先生にどの様な事に気を付けたらいいか聞いてみました。
話を伺ったのは福岡市にあるクリスタル医科歯科クリニックインターナショナルの中島由美内科院長。
4月に入ってから日焼けで肌が荒れたという患者さんたちが来院。これまではこの時期にこのような相談はなかったので、マスク生活が長引いたため肌が弱くなっている人が多いのではないかと話します。
地上に届く紫外線は2種類。そのうちの一つ「UVA」といわれる生活紫外線は1年中降り注いでいて、肌の奥まで入り込むためのシワやたるみの原因になります。もうひとつの「UVB」はレジャー紫外線とも呼ばれており。5月から夏にかけて増加し、表皮に炎症を起こしたりシミの原因になったりします。特に今の時期に急増する「UVA」は曇りでも雨でもずっと降り注いでいるため注意が必要なんだとか。そのため日焼け止めや日傘、帽子、サングラスなどを使って対策をして欲しいということ、また栄養の多い食事、特にビタミンA・C・Eがとてもいいので緑黄色野菜が果物を取り入れながら体の中からも守っていって欲しいとのこと。さらにこのコロナ禍で日光に当たる時間がこの2,3年少なくなりビタミンDが体の中で不足しているというデータもあるのだそう。ビタミンD不足により骨が弱くなってしまうので、顔の紫外線対策をした上で朝早い時間や夕方の強い光がない時に外に出る事も必要だということも教えていただきました。
先月上旬から福岡市博多区のハンズでは紫外線対策コーナーを展開しています。
中でも日傘はすでに去年と比べ4倍近い売れ行きなんだとか。売れ筋商品を教えてもらうと、特徴は「軽量かつコンパクト」で、バッグに入れても邪魔にならないサイズでありながら機能が充実していて柄が入った明るいデザインのものが人気なのだそうです。また今年の注目商品が直径が100㎝もある折り畳みの日傘で、強い紫外線から全体をすっぽりと覆って守ってくれます。他にも手持ちの日傘はもちろん、帽子や衣類にふりかけて紫外線を防止するスプレーも毎年人気の商品となっています。
そして紫外線対策の定番、日焼け止め。今年の傾向として日焼け止めに美容液成分が入ったものや日焼け対策プラス美容効果のあるものが増えているのだそう。ビタミンDを日光から取り込みながら日焼けは防いでくれるという優れもの「サンスクリーン(ソーラーD)」やシミなどが気になる人におすすめのビタミンC誘導体が入った「プロテクションUVセラムC(ハレバレ)」、植物系エキスなど10種類の美容液成分が入った「UVミスト(ラフラ)」など様々な商品を展開中です。またスティックタイプの日焼け止めも手が汚れず、気になる部分の塗り直しが手軽にできるということもあり人気の商品です。今年はさらに種類が豊富になっていてデザインや香りを楽しみながら紫外線対策を行うことができます。
日焼け止めをただ塗るのではなく正しく塗る事も大切です。化粧品メーカーの資生堂は日焼け止めの正しい塗り方やポイントを紹介しています。
塗り方①まずは適量の日焼け止めを両ほお・額・鼻・あごの5点において塗りムラができないようになじませます。この時に髪の生え際や耳の後ろも忘れずに。
塗り方②シワが入りやすい首は皮膚の伸ばしながら下から上に。前側を塗る時には上を、後ろ側を塗る時には下を向いて塗るのがポイントです。
新商品は日傘や日焼け止めだけではありません。身に着ける新商品も続々と登場しています。
7cmのつばがあり、紫外線から顔周りをしっかりと守ってくれる「洗えるメッシュバケットハット(コジット)」は頭の部分はメッシュとなっていて通気性が優れている帽子です。「COOLケープストール(プレシャスUV)」は薄手でありながらUV加工されていて羽織るとひんやりする素材のカーディガンやフェイスマスクが付いたひんやり接触冷感素材の「UVプロテクトインナーシャイン(アルファックス)」など今年は紫外線も暑さも防ぐ商品がトレンドとなっています。
・IZA 4,400円
・UVシャットアウト 968円
・プロテクションUVセラムC 1,650円
・UVミスト 2.090円(100g) 3、080円(200g)
・サンスクリーン 2,750円
・パウダリーアロエUVスティック 1,490円
・洗えるメッシュバケットハット 2,178円
・COOLケープストール 2,750円
・UVプロテクトインナーシャイン 2,728円
○ハンズ博多店
自分の肌がどんな状態かを把握することは紫外線対策のひとつ。「花王」が先月3月30日にを提供を開始したウエブサービスが「肌レコ」。最新のAIと花王の皮膚科学が融合したサービスで肌年齢やシミやしわなどの13項目を測定してくれるというものです。
使い方は簡単!
①肌レコのウエブサイトから測定を開始
②事前に性別・ふだんのスキンケア・肌の悩みを登録
③カメラで肌を撮影するだけで計測できるんです。
肌レコは肌の記録という意味でユーザー登録をして使い続けると季節の変化や自分の健康状態が与える肌への影響がわかるのだそう。
普段から自分の肌状態をチェックし、重点的なケアを行ってい肌を守っていくことも大切です。
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