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財津和夫、最初に弾いた鍵盤は古い足踏みオルガンだった

TULIP・財津和夫が、時には楽器についてのエピソードを語る『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、小っちゃい頃からピアノを習いたくても習えなかった財津少年の過去を振り返る。

廃屋に忍び込んで? 練習していた

いつ頃からピアノを練習してきたのか、というリスナーの質問に財津が答える。
「小っちゃい頃、母親にピアノを習いたいって言ったら、『ウチにはそんな余裕がない』」
「高校生の頃、もう一回、母親に習いに行きたいって言ったら、『ウチにはそんな余裕がない』」
「浪人して、母親に大学は行かなくて良い、と言われてブラブラしたものの、何かやろうと思って天神の新天町のレコード屋でアルバイトを始めた。アルバイト先で『君は何をしたいんだい』と聞かれ、ピアノの練習がしたいと答えたら『今から始めるんだよね? もう遅いからやめておきなさい』と言われショックだった」
「運よく大学生になった。学校の廃屋のような場所に捨てられる寸前の古い足踏みオルガンが何十台もあり、そこに入って弾きましたねぇ。それが鍵盤の始まりですね」
「練習したつもりはないですね。うまくなろうとも思ってなかったし。ただ(バンド活動に)必要な事をやろうと。この曲には鍵盤が必要だな、じゃあオルガンにしようとかピアノにしようとか、曲のたびにやっていただけで。ですから難しいことはできないんです」

質問したリスナーへ「僕のピアノを見て、バカにして下さい」と謙遜する財津だが、逆に音楽に対する信念を貫いてきたことが伺える。楽器への、音楽へのひたむきな思いが皆さんへも届いたのではないだろうか。

今日の一曲は、「Weekday love woman」。財津和夫14枚目のシングルとして1996年(平成8年)5月に発売された「サボテンの花」(セルフカバー)のB面(と言っても、8cmミニCD)に収録されている。「こんないやらしい? タイトルで曲作ったんですね」と財津が他人事のように言っているのが可笑しい。

映画のパンフレットは大半捨てちゃった、いや「捨てられちゃった」

リスナーから届いた虹の写真を見て、綺麗ですねー、と財津も武田も一緒に声をあげる。
「虹は好きですし、利用させてもらっています。この番組のタイトルもそうですし、曲も虹の歌詞をいっぱい使いましたし、『rainbows』というタイトルの、全曲虹に絡むアルバムを作ったこともあります」
身の回りのものの整理について、映画のパンフレットは、大きさがまちまちでいつも悩み、結局見た順に並べているというお便りには、「わかるな~! 僕も、ものすごくおびただしい数のパンフレットを集めていました。でも、ある時事務所のスタッフに『これ捨てましょうよ』と言われ、どっかいっちゃいましたね・・・。」「家族からも『こんなの取っておいてどうするつもり。いつ見るのよ』と言われ・・・」一部を残し、一気に処分しちゃったそうだ。「やっぱり、年とってから、古いパンフレット見るのって楽しいじゃないですか」と寂しそうなトーンで今回の放送を締めくくる財津。

次回の放送5月6日も、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定ですが、野球中継が延びた場合は放送時間が変わる(繰り下がる)場合があります。
財津爺やからの、かわいいお孫さん話をお届けする予定です。

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