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『サンクチュアリ』脚本・金沢知樹に福岡移住を決断させた作品とは?

荒くれ者の力士を主人公に据えながら角界の裏側を描き、世界中で大ヒット中のNetflix配信ドラマ『サンクチュアリ-聖域-』の脚本を手がけた金沢知樹さんは、現在拠点を福岡に移して作品作りに取り組んでいる。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演し、移住を後押ししたのはある人気ドラマの仕事だったことを明かした。

金沢知樹 長崎出身。地元を舞台にした映画『SABAKAN』で監督を務めたほか、TBSテレビ『半沢直樹』の脚本も担当したいま注目の脚本家。かつては芸人として活躍、『あいのり』にも出演したことがある。福岡を拠点に活躍するゴリけんとは芸人時代からの友人。

2点のネックを解消した新型コロナと『半沢直樹』

長崎出身ということもあり、いつかは九州に帰りたいと考えていました。でも、九州移住を実現するにあたっては、ネックが二つありました。まだ有名な作品を手掛けていないということ、そして、多くの会議や打ち合わせのために東京にいなければならないことです。

この2点が解消されれば、移住も夢ではない、と考えていたタイミングで、ドラマ『半沢直樹』(TBSテレビ)の仕事が決まりました。さらに、2020年に始まった新型コロナウイルスの世界的な流行で、会議もリモートで開くことが普及しました。それで、2021年2月に家族を連れて拠点を福岡に移したんです。

家族のためにBTSと仕事がしたい


『半沢直樹』は全ての世代に通用する作品だったため、僕にとってもありがたい経歴となりました。ところが、今回の『サンクチュアリ』について、家族の反応はイマイチ。妻はジャニーズのタレントとBTSにしか興味がなく、『サンクチュアリ』の話をしても「それはジャニーズが出演しているの?」「BTSはその作品を見たの?」とドライな回答が返ってくるばかりです。娘もBTSのファンなので、いつかBTSが出る作品を手がけて家族に一目置かれたいと思っています。

しがらみから解放され福岡での生活を満喫

福岡での生活に不便はないかと聞かれますが、時間が有効活用できるようになりました。東京では「誰々さんが来ているから」と、食事のお誘いがあったり、おつきあいで映画の試写会や舞台観劇に行ったりして多くの時間を取られていました。今はそういうものがなくなったので、本を読んだり作品を手掛けたりする時間に充てられています。

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