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みんなが家族!つなぐ幸せ

福岡県久留米市の子育て拠点「じじっか」。シングルマザーが中心となって3年前に立ち上げた。「“実家よりも実家”な場所になるように」という思いを込めて名付けられた施設では毎週末、集まった家族に無料の食事が振る舞われる。

「じじっか」を運営する一般社団法人「umau.(ウマウ)」の中村路子副代表(41)は2人の子供を育てるシングルマザー。必死に働いていたが、「お金がなく、電気、ガス、水道まで止まっていた」。友人からお金を借りてしのいだこともある。
過酷な状況を切り抜けられたのは、同じような境遇に置かれたママ友と協力しあえたから。皆で育児を分担しながら乗り越え、今では子供を大学に行かせる余裕もできた。経験を通して知ったのは「助け合いの大切さ」だった。

無料の習い事教室や洋服のシェアなど、当事者ならではの工夫が詰まった「じじっか」には、今や240世帯以上が登録。多くの大人が見守る中、子供たちはのびのびと育っている。
世間体を気にしてなかなか表面化しない「貧困」の問題。「かつての自分と同じように苦しむ親子に、安心して頼っていい場所を作りたい」。
支え合いながら一緒に困難を乗り越えようとする中村さんの奮闘ぶりを描く。
 

(制作:RKB毎日放送/小畠 健太)

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