メダルへ集中スイッチ
福岡市に在住の古川佳奈美さん(25)。メイクやネイルアートなどおしゃれが大好きな女性だ。
高校卒業後、北九州市の水産加工会社に就職した古川さんは、小学4年生の時に軽度の知的障がいと自閉症スペクトラムの合併症と診断された過去を持つ。
そんな彼女のもう1つの顔が、卓球選手。古川さん、世界大会でもメダルを獲得した実績を持つ。古川さんが大会に出るのは、パラ卓球の「クラス11」という知的障がいをもつ選手が競うカテゴリー。
中学から卓球を始めた古川さん、楽しくて仕方がなかったという卓球に出会って、笑顔が増えたと家族は言う。
古川さんが選手として急成長したのが現在のコーチとの出会い。コーチから教わった「しゃがみこみサーブ」は、このクラスで世界でも繰り出す選手がほとんどいないという、古川さんの必殺技だ。
しかし、メダルが期待されていた21年の東京パラリンピックでは、まさかの予選敗退。その悔しさをバネに、来年のパリパラリンピックでのリベンジを誓う。
出場をかけて大切な大会が続く中、奮闘する彼女の姿を追った。
(制作:RKB毎日放送/鶴田 直久)
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう